ソニー会長、メール流出騒動で辞任!『アメイジング・スパイダーマン3』はどうなる?
ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントの共同会長エイミー・パスカルが、サイバー攻撃によるメール流出騒動を受けて辞任することを発表したことがわかった。複数の海外メディアが報じている。
昨年末、同社はサイバー攻撃を受け、メールを含む社内情報が流出。北朝鮮を扱ったコメディー映画『ジ・インタビュー(原題) / The Interview』の上映阻止をもくろんだ北朝鮮による仕業との見方が出ていた。流出したメールには、バラク・オバマ大統領をはじめとした著名人に関する好ましくないやりとりも多く、大騒動となった。
パスカルは5月をもって共同会長の地位を退くことを表明。彼女の手腕を高く評価する声もあり、未決定である彼女の後任者と、人気シリーズの今後に関心が高まっている。
最大の懸念は、大ヒットを記録した『アメイジング・スパイダーマン』シリーズの行方である。「スパイダーマン」シリーズの悪役ばかりを描いたスピンオフ映画『ザ・シニスター・シックス(原題) / The Sinister Six』が2016年11月11日に公開、それから2年後の2018年にシリーズ第3弾の公開がすでに予定されており、ディズニーの『アベンジャーズ』などに対抗しうる、大がかりな企画は彼女なくしてはあり得ないとの見方も多い。
また、パスカルが最も情熱を注いでいるとされていた、アンジェリーナ・ジョリーを主演に据えた映画『クレオパトラ:ア・ライフ(原題) / Cleopatra: A Life』の実現が危ぶまれているようだ。同企画に携わっているプロデューサーのスコット・ルーディンとパスカルの友好関係は広く知られており、流出したメールには両氏のやりとりも含まれていた。その中に、ルーディンがアンジーを中傷する表現があったことが明るみになると、2人とアンジーの関係は悪化。
アンジーとパスカルの友好関係は保たれたものの、今回パスカルが退くことで、険悪なまま取り残されたルーディンとアンジーによってこの映画が実現されるのか疑わしいとの声が上がっている。
そして、ルーディンがプロデュースした『ドラゴン・タトゥーの女』の続編にも多くの期待が寄せられているものの、現時点でのめどは立っておらず、仕掛け人であったパスカルがいなくなったあとで、その実現がかなうのか同作のファンは不安を募らせることとなりそうだ。(編集部・石神恵美子)