“悪人”ヤスケンの本編シーン公開 北野監督『龍三と七人の子分たち』
人気演劇ユニットTEAM NACSの安田顕(ヤスケン)が若者詐欺師集団のボスにふんした北野武監督の最新作『龍三と七人の子分たち』の本編シーンが公開され、クールで金好きな“インテリ悪人”風の安田の姿が明らかになった。
本作は、引退した元ヤクザの“ジジイ”たちが詐欺で人々をだます若者を成敗しようと世直しに立ち上がるさまを描いたコメディータッチのエンターテインメント。藤竜也演じる元組長の龍三が“オレオレ詐欺”に引っ掛かったことをきっかけに、やりたい放題の詐欺グループと対決する。
チンピラ軍団のボス・西を熱演した安田は北野作品初出演。撮影現場では緊張を隠せず、自問自答して役づくりを行ったという。現場については「とにかく(撮影のスピードが)速いんです。その速さにも理由があって、監督の現場でのひらめきや発想がすごく大きく、その場でモノが変わっていくのに対応しなければいけないので、すごく集中できます」と振り返り、「本当に幸せです」と喜びをかみしめた。
そんな安田がブラックスーツに身を包み、眼鏡をかけて西に成り切る。公開された「本編チョイ見せ! 特別映像」は、龍三らジジイたちが詐欺集団の本拠地に乗り込むところから始まり、西が「なんだぁ~、ジイさんたち」「うちはヤクザじゃねえんだからよ、あんたらが組作ろうが何だろうが関係ね~だろ」とすごむ場面も含まれている。不敵な笑みを浮かべるヤスケンの表情は必見だ。
本編映像は品川徹演じる早撃ちのマックが手をプルプルさせながら口上するところで終わっており、安田は楽しかったシーンに挙げている。「リハーサルの時に、監督に『俺、手震えているけど良いか?』と聞いていらっしゃって(笑)。それがおかしくて、おかしくて (笑)。役柄的に絶対に笑っちゃいけないのにニヤニヤしちゃいました」と舞台裏を明かした。(編集部・小松芙未)
映画『龍三と七人の子分たち』は4月25日より全国公開