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『深夜食堂』キャストの間で温度差… 監督が暴露

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乾杯の合図でイベントがスタート
乾杯の合図でイベントがスタート

 映画『深夜食堂』大ヒット記念イベントが13日、渋谷TOEIにて行われ、本作の舞台となる「めしや」の常連客役の不破万作小林麻子宇野祥平金子清文松岡錠司監督らが登壇した。この日は、キャスト・監督はもちろん、観客や報道陣にもビールが振る舞われ、松岡監督の乾杯の合図でイベントがスタート。監督は出演者の間で温度差があったなど、撮影時のエピソードを語った。

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 本作は、安倍夜郎の人気漫画を原作としたテレビドラマの劇場版で、深夜だけ営業する「めしや」を訪れるワケありの客たちが、マスター(小林薫)の作る料理で心と胃袋を満たし、新しい明日へ踏みだしていく姿を描いた人情ドラマ。

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 トーク中、特に観客の興味を引いたのは、テレビドラマから出演しているレギュラー陣と、映画でゲスト出演する高岡早紀多部未華子らとの間にあった温度差について。松岡監督が「現場でレギュラー陣からはリラックス感を、ゲスト陣からは緊張感をいつも感じていた」と明かすと、不破も「常連の連中は待ち時間にテントの中でワイワイガヤガヤやっているが、ゲストで来た人は本当にそのテントに近づかなかった」と苦笑い。

 また、松岡監督はゲスト陣が緊張感を高めて撮影に挑む中、「小林さんはセリフのほとんどが『いらっしゃい』『あいよ』であまり覚えなくていいので、タバコをふかしながら『悪いねぇ』と自嘲気味に言っていた」と現場の様子を報告。

 しかし、小林はセリフが少ないながら現場にいる時間は長かったそうで、その理由を監督は「小林さんは映っていないときも、(実は)ガラスに映っているから」と説明。実像として画面に映らずとも、厨房が玄関の窓ガラスに映る以上、小林がいないと成り立たないため、小林にブツブツ言われながらも、皿を取ったり大根を切ったりという細かい動きをしてもらったことを話すと、会場からは「あ~」と納得の声が上がった。

 観客からは「マスター同様、普段の小林さんも寡黙なんですか?」という質問も。40年来の付き合いという不破は「冗舌です。でも、格好つけたときはあんな感じです」とキッパリ。松岡監督も「本当のこと言うとイメージ崩れちゃいますよ」と、小林の意外な本性をちらつかせて観客を驚かせた。(写真・文:鶴見菜美子)

映画『深夜食堂』は公開中

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