元K-1角田信朗が故アンディ・フグや自殺したマイク・ベルナルドに導かれて出演した映画
元K-1ファイターの角田信朗が、今は亡き戦友アンディ・フグさんやマイク・ベルナルドさんに導かれるようにして3月公開の出演映画『迷宮カフェ』に出会ったと動画インタビューで明かした。
【動画】角田信朗、亡き戦友をしのぶ…『迷宮カフェ』インタビュー
同作は骨髄移植を主題にした感動作。それぞれワケありのカフェ店主(関めぐみ)と常連客(市川由衣、藤原薫、角田信朗)たちを中心に、人生に迷いながらも不器用に生きる人々の姿を優しく描き出す。
自殺願望のある気弱なボディービルダー・松浦を熱演した角田は、「役者の仕事をいろいろやらせていただきましたけど、今までで一番セリフの量も登場するシーンも多く、大きな役割をいただいた」と新境地を開拓。涙を流すシーンもあり、もともと涙もろいという角田は「K-1ファイターで、白血病で亡くなったアンディのことと、自殺してしまったマイク・ベルナルドのことをずっと考えていた」と撮影を振り返った。
そして、「この映画は自殺と骨髄移植という2つの大きなテーマがあって、くしくもかつて一緒に戦った今は亡き仲間に導かれるようにして僕はこの映画に出会ったような気もする」とアンディさんとマイクさんをしのんだ角田。
演じた松浦とは境遇が重なる部分もあったという。「僕も家族のことはほっぽらかしで30歳過ぎてから脱サラして格闘技のプロになったりとか。家族に『一体どうするの?』っていう心配をかけてきたところも似ているし、シンパシーはすごくありましたね」
今作への思い入れも強く、「骨髄移植や医学の世界という求心力、関係者に訴える映画ではなくて、外へ向かっていく遠心力を持った映画にしなくてはいけない」と使命感に燃えた角田は、「役者として深く考えることのできた映画なので、印象深い映画ですね」と位置付けた。監督は帆根川廣。津川雅彦ら豪華キャストが脇を固めている。(編集部・小松芙未)
映画『迷宮カフェ』は3月7日より角川シネマ新宿ほかにて公開