小林武史、岩井俊二にラブコール「はみ出した作品を一緒にやろうよ」
音楽プロデューサーの小林武史が16日、都内で行われた映画『スワロウテイル』トークショー付き上映会に岩井俊二監督と出席した。小林は、『スワロウテイル』や『リリイ・シュシュのすべて』のようなはみ出した作品を再び一緒にやりたいと岩井監督にラブコールを送り、黄金コンビの復活を匂わせた。
かつて岩井監督の『スワロウテイル』や『リリイ・シュシュのすべて』などで音楽を担当した小林。岩井にとって初となる長編アニメーション映画であり最新作の『花とアリス殺人事件』について問われると、「すごく面白かったですよ。岩井俊二がここにたどり着いたかっていう納得感があって。役者さんを実写で撮ることのうまさを知っていたこともあるんだけど、作品に何か吹き込んでいく、岩井俊二独特のリアリティーってものが、アニメを通しても、実写のそれと一緒なんだなって改めて思った」と絶賛した。
また、『花とアリス殺人事件』を見て、「岩井俊二のこのサイズ感好きなんだよね」と再認識したと話す小林は、岩井監督を前に「また、『スワロウテイル』や『リリイ・シュシュのすべて』のようなはみ出した作品を一緒にやろうよみたいな気持ちがある」とぽつり。さらに、「商業的にも成功するんじゃない」と『花とアリス殺人事件』に惜しまぬ賛辞を贈っていた。
『スワロウテイル』のトークショー付き上映会は、『花とアリス殺人事件』の公開を記念して18日まで開催される岩井俊二映画祭の一環として行われたもの。二人はほかにも桑田佳祐のPV撮影現場で初めて出会ったときの話や、『スワロウテイル』製作時の思い出話などを仲良く話していた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『花とアリス殺人事件』は2月20日より新宿バルト9ほか全国公開