タルコフスキー晩年の名作『ノスタルジア』が初のブルーレイ化
『惑星ソラリス』などで知られる旧ソ連の鬼才、アンドレイ・タルコフスキー監督の晩年の名作『ノスタルジア』が初めてブルーレイ化される。
映画『ノスタルジア』は、タルコフスキー監督が1983年に製作した、最後から2番目にあたる監督作。自殺した作曲家を取材するためイタリアを訪れたロシア人作家と、世界の終末を信じる老人との交流を描いたドラマ。哲学や宗教的要素を含んだ複雑怪奇な世界観は万人向けとは言い難いが、長回しの撮影手法、水のある光景など唯一無二の映像美で「映像詩人」とうたわれた彼の真骨頂ともいえる一作で、カンヌ国際映画祭で監督賞を獲得している。
初のブルーレイ化にあたり、使用されたHDマスターは『ノスタルジア』の撮影監督を務めたイタリアの名カメラマン、ジュゼッペ・ランチ監修のもと制作された。(編集部・石井百合子)
「ノスタルジア」ブルーレイ&DVDは3月6日より発売