桃井かおり、日本とバルト諸国初の共同製作作品で主演!
女優の桃井かおりが、日本とバルト諸国初の共同製作作品『魔法の着物』で主演を務めることが明らかになった。監督を務めるのは、2009年のアカデミー賞外国語映画部門でリトアニア代表作品となった『ロス(英題) / LOSS』のマリス・マルティンソンス。
本作は、ある出来事から自らの殻に閉じこもるようになった日本人女性(桃井)が、未知の国・ラトビアのリガへと旅立ち、着物という芸術や日本の文化を通して現地の人々と交流し、本当の自分を発見していく姿を描く。神戸市とリガ市の姉妹都市提携40周年を記念して製作され、8月15日からラトビアでの撮影を開始。10月には神戸での撮影を予定している。
マルティンソンス監督と桃井のタッグはこれが3度目。舞台となるラトビアについて桃井は、「町中の人がある朝、ただ手を鎖のように皆でつなぎあわせて、無抵抗で、命をかけて、独立を勝ち取ったラトビア。たった20数年前の話です。その首都であるリガは何か奇跡が起こりそうな町なのです」と話す。
続けて、「自然災害に痛めつけられた日本人も、自分たちの手で立ち直ろうとしています。神戸からリガに流されるように行き着いた主人公が経験する奇跡は、失ったいとしいモノを取り戻す旅なのかもしれません」と本作に込められた思いを明かした桃井。「マリス・マルティンソンス監督は弁慶のような風貌の、心優しいラトビア人です。このラトビア人と今のこの日本人だからこそできるおとぎ話が、きっと作れるんじゃないかと思っています」と意気込みを語った。ラトビアの気鋭監督と名女優のタッグとあって、国を超えた才能の化学反応に期待が高まる。(編集部・吉田唯)
映画『魔法の着物』は2016年秋公開