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スパイク・リーが異色の吸血鬼を描いた映画とは?

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新作『ダ・スウィート・ブラッド・オブ・ジーザス(原題)/ Da Sweet Blood of Jesus』について語ったスパイク・リー
新作『ダ・スウィート・ブラッド・オブ・ジーザス(原題)/ Da Sweet Blood of Jesus』について語ったスパイク・リー

 映画『マルコムX』のスパイク・リー監督が、新作『ダ・スウィート・ブラッド・オブ・ジーザス(原題) / Da Sweet Blood of Jesus』について語った。

【動画】スパイク・リーによる大ヒット作のリメイク!『オールド・ボーイ』

 本作は、古代アフリカの呪われた短剣で刺されたヘス・グリーン博士(スティーヴン・タイロン・ウィリアムズ)が、血を求めて人間を襲い始めていくというストーリー。1973年にビル・ガン監督が手掛けた映画『ガンジャ&ヘス』を現代版リメイクした。

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 『ガンジャ&ヘス』をリメイクした経緯は「オリジナル作品を鑑賞したのは、僕がニューヨーク大学の映画学科に在学中で、あの映画はブラックスプロイテーション(黒人監督が手掛けた先駆的な映画)として製作されたわけではなく、映画『吸血鬼ブラキュラ』と同様の成功を求めて製作された。だが、その作品を観たプロデューサーが、ビル監督からフィルムを取り上げて、勝手に編集して公開したんだ。現在では、MoMAにその唯一のオリジナル版が残っているだけで、オンラインやDVDでもオリジナル作品は観られない」と語った。現在、オリジナル作品を鑑賞できないからこそ、リメイクを試みたようだ。

 今作の音楽について「バンド、ブルース・ホーンズビー&ザ・レインジのブルース・ホーンズビーが作曲しているが、彼の他にレコードレーベルと契約を交わしていないアーティスト達に、ツイッターやFacebookなどを通して楽曲を提出してもらった。そして僕らは、提出された800曲の中から12曲を選び、幸いにもL.A.のエピック・レコーズがその12曲とブルースの曲を含めたサウンドトラックを作ってくれた」と語ったように、個性的な作品がそろった音楽を提供している。

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 同作は劇場公開する前にVimeoを通して配信していることについて「今作は全米の主要15都市で劇場公開されるが、地方にも僕の作品を観たがっている人は多く居て、彼らはバレンタイン前日に劇場公開する前に鑑賞できる」と答えた。さらに「撮影期間はわずか16日間で、マンハッタン市内で2日間、ブルックリンで2日間、残りのほとんどはマーサズ・ヴィニヤード島で撮影し、最も美しい時期のマーサズ・ヴィニヤードの景色を捉えることができた」と映像にも自信をのぞかせた。

 映画は、血を求める際は理性を失うが、知性を持ち、日中に外を闊歩(かっぽ)する、従来のヴァンパイアではない点が注目の作品。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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