佐々木蔵之介“有罪”な撮影現場にニヤリ
俳優の佐々木蔵之介が23日、都内で行われた宮部みゆきの傑作ミステリーを2部作で映画化したヒューマン・ ミステリー超大作『ソロモンの偽証』の完成披露試写会に、主演の藤野涼子、尾野真千子、成島出監督らと共に出席し、撮影秘話を語った。
ある中学校で起きた不可解な生徒死亡事件と、その真相を暴こうとする女子生徒が開く学校内裁判の行方を追い掛ける本作。映画の内容に絡め、「一番の大きなうそ」「撮影中、有罪だなと思ったエピソード」などをお題に和やかなトークが行われたが、佐々木は「有罪エピソード」を尋ねられると、「この映画の(撮影)現場が有罪」とニヤリ。
「皆さん、この映画のCMを観た人はわかると思うんですけど」と切り出した佐々木は、冒頭の雪が積もっているシーンに触れ、「(主人公・涼子のクラスメートの)柏木君が(雪の中で)死んでいるというシーンがあるんです。それを撮ったのは実は夏です」と突然暴露。「(寒そうに演技していますけど)実はものすごく暑かったんです」と話して客席を笑わせ、「部屋も閉め切って撮ったんですけど、雪も実は綿です。あとまあCGも混ぜているんですかね。で、こたつをつけて、ちゃんちゃんこ着て『あー、寒っ』っていう芝居を無理やりやらなきゃいけないっていうね。そんなことやっていました」としみじみ。暴露後には監督を振り返って「(言って)大丈夫でしたかね」と再びニヤリ。監督を苦笑いさせていた。
また、尾野は「うそ」のエピソードについて問われると、「まだ売れていない頃に実家に帰って、あと3日くらいで(東京に)帰るわって言ったんですけど、お母さんに『仕事が入っているのか』と聞かれて『二つくらい入っている』ってうそ(見栄)をついたことがあります」と告白。佐々木と共に関西弁を交えたトークで会場を盛り上げていた。
この日のイベントには板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、夏川結衣、黒木華、田畑智子、塚地武雅、松重豊、小日向文世も登壇した。(取材・文:名鹿祥史)
『ソロモンの偽証 前篇・事件』は3月7日より公開
『ソロモンの偽証 後篇・裁判』は4月11日より公開