オダジョー、衣装がトリッキー過ぎて「深夜食堂」舞台あいさつで浮きまくり!
俳優のオダギリジョーが21日、都内にて行われた、映画『深夜食堂』大ヒット御礼舞台あいさつに、小林薫、不破万作、綾田俊樹、須藤理彩、小林麻子、宇野祥平、金子清文、松岡錠司監督らと共に登壇した。本作で警官役を務めたオダギリは、劇中とは全く関係のない浮いた衣装で現れ、観客の度肝を抜いた。
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本作は、深夜だけ営業する“めしや”を舞台に、訪れる客の悲喜こもごもを描いた、安倍夜郎の人気コミックを基にしたテレビドラマの劇場版。ドラマでは第3シーズンまで放送され、満を持しての映画化には話題が集まり、1月31日の公開初日以降、全国80館という公開規模ながら、興行収入2億円突破目前という大躍進を見せている。
この快挙に、小林は「なんて言ったらいいんだろう。制作会社はいいけど役者はどうだろう。嬉しいことに変わりはないけど、数字は実感がわかない」と困惑気味。「(観客が)入っているんだなぁ……。喜ばしいけど、それ以外に言葉はない」と心境を吐露。その一方、「監督は客の入り不入りに敏感な方で、お客さんが入らないと病気になるので、どういう様子でおられるのかなぁと心配していた」とも。しかし、「楽屋でジョー君と話している声が明るく和やかだったのひと安心。松岡さんのためにもたくさん来ていただいてありがとうございます」と感謝を述べた。
そんな松岡監督は、25年の監督人生の中で、大ヒット御礼舞台あいさつなるものに立つのは初めてだそうで、感激しきり。映画作りを山登りに例えたフランス人監督の言葉を引用しながら、「『深夜食堂』という頂上に立って、今この光景が広がっている。皆さんが僕の選んだ道が間違っていなかったことを証明している。本当に感謝しています」と喜びをかみしめた。
この日、キャスト陣がシンプルな衣装で現れる中、松岡監督から「その帽子どうなってるの?」とツッコミを入れられるような、異彩を放ったスタイルで登場したオダギリは、韓国で「深夜食堂」がミュージカル化されたことに触れ、「すごくないですか? 意味が分からない。あの世界が歌やダンスになるって」と冗談めかしたコメント。しかし「この作品をミュージカルにする発想もすごいし、たくさんの方が観たっていうんで、影響力は感じざるを得ない」と、本作が持つ多大な魅力に感慨深げの様子を見せていた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『深夜食堂』は全国公開中