大沢たかお&石原さとみ、ケニアでハエと竜巻に苦戦
俳優の大沢たかおが24日、都内で行われた主演作『風に立つライオン』の完成披露試写会に、石原さとみ、真木よう子、萩原聖人、鈴木亮平、さだまさし、三池崇史監督と共に出席し、1か月にわたるケニアでの大規模なロケを振り返った。
ケニアで医療ボランティアに従事した実在の医師・柴田紘一郎氏の話に、さだまさしが着想を得て作った楽曲から生まれた本作。作品の主な舞台であるケニアで1か月にも及ぶロケが敢行されたが、主人公の医師・島田航一郎を演じた大沢は「過酷な中だったんですけど、だからこそ生まれたチームワークもあって、今となっては本当に良い思い出になりました」としみじみ。
現場ではマサイ族との共演で、彼らの食事シーン用に用意した数頭のヤギをマサイ族が「オスだから」というよく分からない理由から撮影前に全頭食べてしまうなど、予期せぬハプニングも多かったようだが、石原はそんなハプニングに加え、現地では「ハエとの戦い」も大変だったと紹介。「いいシーンほどハエが顔に止まって大変でした。保湿をすると集まってくるんです」とハエに苦戦したエピソードを披露した。
大沢のほうは乾燥地帯とあって、砂埃や竜巻に悩まされたそうで、石原が「大沢さんは竜巻が目に入ってしまって大変でした。竜巻が来たのにスタッフさんがカメラの方を守ってしまったので」と大沢のハプニングを紹介。大沢も「なんか向こうから竜巻がやって来てしまったんですよね。でも誰も助けてくれないんでかがんで耐えたんです。自分で自分を守る日々でした」と苦笑い。
だが、過酷な反面収穫も多かったようで、石原は「本当に幸せな時間でした」とケニアロケを総括。「アフリカに初めて行ったんですが、大げさではなく、自分の人生観や考え方まで変えることができた。夢のような時間でした」と笑顔を見せていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『風に立つライオン』は3月14日より全国東宝系にて公開