『永遠の0』が作品賞含む最多8冠を総なめ!【第38回日本アカデミー賞】
27日、第38回日本アカデミー賞授賞式が港区・グランドプリンスホテル新高輪で行われ、岡田准一主演の映画『永遠の0』が作品賞を含む最多8部門で最優秀賞を獲得した。岡田は本作で最優秀主演男優賞に輝いたほか、『蜩ノ記(ひぐらしのき)』でも最優秀助演男優賞に選ばれ、男優賞で史上初のW受賞を成し遂げた。
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『永遠の0』は、零戦搭乗員の悲劇を描いた百田尚樹のベストセラーを、『ALWAYS』シリーズの山崎貴監督が映画化した作品。複数部門で最優秀賞に輝いたのは今年、本作のみで、最多13部門で優秀賞を獲得していた吉永小百合主演の『ふしぎな岬の物語』は受賞ならず。他を寄せ付けない圧倒的な強さを見せていた。
昨年、邦画ナンバーワンの興行収入を記録する大ヒットとなった本作が評価されたことに山崎監督は、最優秀監督賞受賞時の壇上で「本当にうれしいです。僕は日本アカデミー賞という賞がものすごく好きです。芸術的な作品に対して賞をくださる映画賞はたくさんありますが、日本アカデミー賞の存在意義というのはこういうエンターテインメントにも光を当ててくれるということだと思っています」と喜びを語っていた。
山崎監督は今年、『friends もののけ島のナキ』などの八木竜一と共同で監督した『STAND BY ME ドラえもん』でも、最優秀アニメーション作品賞を受賞している。(編集部・中山雄一朗)
受賞結果は以下の通り。
■最優秀作品賞
『永遠の0』
■最優秀アニメーション作品賞
『STAND BY ME ドラえもん』
■最優秀監督賞
山崎貴『永遠の0』
■最優秀主演男優賞
岡田准一『永遠の0』
■最優秀助演男優賞
岡田准一『蜩ノ記(ひぐらしのき)』
■最優秀脚本賞
土橋章宏『超高速!参勤交代』
■最優秀撮影賞
柴崎幸三『永遠の0』
■最優秀照明賞
上田なりゆき『永遠の0』
■最優秀美術賞
上條安里『永遠の0』
■最優秀録音賞
藤本賢一『永遠の0』
■最優秀編集賞
宮島竜治『永遠の0』
■最優秀外国作品賞
『アナと雪の女王』
■新人俳優賞
上白石萌音『舞妓はレディ』
小松菜奈『渇き。』
能年玲奈『ホットロード』
池松壮亮『紙の月』『愛の渦』『ぼくたちの家族』
登坂広臣『ホットロード』
福士蒼汰『イン・ザ・ヒーロー』『神さまの言うとおり』『好きっていいなよ。』
■話題賞
作品部門:『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』
俳優部門:岡田准一『永遠の0』
■会長特別賞
故・鈴木晄さん(編集)
故・鈴木則文さん(監督)
故・森田富士郎さん(撮影)
故・山田淑子さん(俳優)
故・菅原文太さん(俳優)
■協会特別賞
大坂和美(装飾)
曽我恒夫(床山)
多良政司(音響技術)
(※新人俳優賞、話題賞は最多部門数に含まず)