鉄拳、『振り子』で映画初出演していた
お笑い芸人の鉄拳が28日、角川シネマ新宿で行われた自身のパラパラ漫画を基にした映画『振り子』の初日舞台あいさつに出席。額に「振り子」の文字を施して登場した鉄拳は、本作で映画初出演していたことを明かし、「緊張しました」と振り返った。
鉄拳が演じたのは「あ、バイク屋か」と話す男性とのことで、「自分ではもっとイケメンかと思っていたら、(映画を)観たらじじいでショックでした」と述懐。MCから「イケメンでしたよ」と励まされるも、「普段はもっとイケメンです」とポツリと語った。
さらに「初めての映画出演で緊張しました」という鉄拳は、「僕が入った日は雨だったけど、中村獅童さんが傘をずっと持っていてくれて、優しい人だなと。見た目は怖いけどこれはモテるなと思いました」と率直な感想を述べて笑いを誘った。
また、原作にもなったパラパラ漫画の「振り子」が、自身の実体験から生まれたというエピソードも紹介した鉄拳。小さい頃に母親をがんで亡くしたことを振り返り、「父ちゃんが僕の世話も仕事もして、病院で母の面倒も見ていた風景がずっと脳裏に焼き付いていて。『振り子』を描くときにその映像がパッと浮かんできてそのまま描きました。髪の毛をとかすシーンもお母さんが同じことをしていて」と紹介。「時間は本当に一分一秒が大切なんだなって」と同作に込めた思いを語った。
本作は、大介とサキの夫婦を主人公に、経営する店の倒産やサキの病といったさまざまな苦難に向き合う姿をつづる感動作。舞台あいさつにはほかに中村獅童、小西真奈美、石田卓也、清水富美加、板尾創路、藤田彩華、竹永典弘監督も登壇。最後のあいさつでは感極まった小西が涙を浮かべると、中村も「移ってしまって」ともらい泣きする一幕もあった。(中村好伸)
映画『振り子』は全国順次公開中