“金正恩暗殺”映画、宣伝賞を受賞
北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺を描いたブラックコメディー『ジ・インタビュー(原題) / The Interview』が、最も優秀な映画宣伝キャンペーンを行った宣伝チームに贈られる、マクスウェル・ワインバーグ・パブリシスト・ショーマンシップ・アワードを受賞した。
ソニー側は、当初からユニークな方法で同映画の宣伝キャンペーンを行わなければならないと考えていたらしいが、北朝鮮によるサイバー攻撃、劇場公開中止、ストリーミングでの公開は予想外だっただろう。
「北朝鮮はこれまでどおり、ひどい文法の英語で妙な脅しをしてくるだけだろうと思っていました。でも11月24日にわれわれの世界は激変したんです」とソニーの重役アンドリュー・カラコはコメント。ハッキングされ、コンピューターとメールが使えなくなり、デジタルアクセスがまったくなくなった社内は、まるで1974年に戻ったかのようだったという。
「それでもショーは続けなければなりません。国際ハッキング事件などという小さなことに屈するわけにはいきませんでした」と語るアンドリューは、事件のおかげでオバマ大統領が映画の後押しをする形となったのが、何よりも宣伝効果が高かったと付け加えている。
テレビ界では、新ドラマ「ジェーン・ザ・ヴァージン(原題) / Jane the Virgin」をヒットさせたCBSの広報責任者アルピ・ケテンジアンに最優秀賞が贈られたという。(澤田理沙)