「シドニア」のライバル海苔夫役の櫻井孝宏、その人気について語る
櫻井孝宏、金元寿子、坪井智浩ら人気声優たちが7日、TOHOシネマズ 日本橋で行われた『劇場版 シドニアの騎士』公開記念舞台あいさつに来場、本作の魅力を語った。
対話不能の異性物と戦う人類の戦いを描いた弐瓶勉の人気コミックをアニメ化した本作。公開2日目のトークショーに参加したのは、主人公の能力に嫉妬を覚える訓練生・岐神海苔夫役の櫻井。主人公の長道に猛烈なアプローチをする訓練生(後に司令官補佐に昇格)の緑川纈役の金元。そして司令官補佐の勢威一郎役の坪井という3名。
大勢の観客が埋まった客席を見渡した勢威一郎役の坪井が「国民的映画のドラえもんが公開初日にもかかわらず、『シドニア~』を選んでいただき、ありがとうございます」とあいさつすると、櫻井も「皆さんと初日にお会いできるのはうれしいですし、この作品のすばらしさをここで話せるのをうれしく思います。それにしてもこの(3人の)組み合わせは面白いですよね」とコメント。
しかし、司令補コンビである金元と坪井に、「どうですか? 今日は岐神さんと一緒ですが……」と司会者が水を向けると、なぜかテンションの低い2人。その様子を見た櫻井が「もっと(コメントを)くださいよ! 最近、ぼっち感がはんぱないんですから」と嘆いてみせると、会場からはクスクス笑いが。それを受けた金元と坪井が、劇中で岐神が起こしたとある問題行動を振り返って、「岐神は(主人公の)長道と一緒で、命令を聞かない!」と責めると、「申し訳ございません……」と謝罪する櫻井。その様子に会場は大いに沸いた。
劇中では、プライドの高さゆえに主人公の長道の能力に嫉妬し、謀略をめぐらせる岐神だが、「彼が余計なことをやっていると思う人もいるかもしれないですが、見方を変えればかわいそうともとれるキャラクター。どこか嫌いになれないというか。結果的に(ファンからも)海苔夫と呼ばれるようになって。どこかばかにしているのかなと思うところもあるけれど、これだけ愛してもらえるキャラクターになったのはうれしいですね」と笑顔。司会者からも「(4月から始まる)第2期でも岐神が暗躍するそうで……」という言葉が飛び出すなど、岐神のさらなる活躍が期待できそうだ。(取材・文:壬生智裕)
『劇場版 シドニアの騎士』は全国公開中