米人気ドラマ俳優、ゲイであることをカミングアウト
音楽業界の裏側を描いた米人気ドラマ「Empire 成功の代償」に出演している俳優のジャシー・スモレットが、トーク番組「エレンの部屋」のバックステージインタビューで、ゲイであることをカミングアウトした。
番組終了後、「話したいことがある」と司会のエレン・デジェネレスを訪ねたというジャシーは、自身も同性愛者であることを明かしているエレンに対し、「マイケル・ジャクソンが黒人社会に貢献したのと同じように、あなたがLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)のコミュニティーにもたらしてくれたものは大きい」と感謝を述べるとともに、「自分には“クローゼット”(カミングアウトしていないことを暗喩する言葉)はない。でも“ドレッサー”はある」とゲイであることを告白。
「これまで私生活については話さないようにしていた」と語るジャシーだが、何よりも尊敬するエレンの番組で打ち明けたかったといい、「だから今ここにいます」とカミングアウトを決意した理由を明かした。
ジャシーがドラマで演じる、大手音楽プロダクション会社CEOの次男ジャマルも同性愛者であることから、エレンは「あなたの演じるキャラクターがカミングアウトしていることで、多くの人があなたはそうなのか、そうでないかと聞いてきたと思う。でも一番大切なのは、自分自身がどうあるかということ」と語り、「いろいろな考えを持っている人がいると思うけど、あなたがこうして話してくれたことを誇りに思う」と勇気をもって打ち明けたジャシーをたたえていた。(編集部・中山雄一朗)