デーモン閣下、大相撲のご意見番の立場に危機感!?「相撲中継も新しい顔を求めている」
相撲界のご意見番・やくみつるとデーモン閣下が15日、西武池袋本店内の池袋コミュニティ・カレッジコミカレホールで行われた相撲対談本「勝手に大相撲審議会」刊行トークショーに来場した。
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二人が愛する大相撲について、その歴史からの見方、そして相撲ファンへの提言まで、深く語りあった対談本の刊行を記念して行われたこの日のトークショー。高校、大学を同窓にし、自他ともに認める好角家である二人のトークがたっぷり聞ける機会とあって、この日は大勢の観客が来場した。
この対談本の話が来たときを振り返り、「ありていに言うとありがちな企画かな」と毒づいてみせるやくに対して、デーモン閣下も「我が輩もまとまるのかなと思った。やくさんとは、こんなにも深く、広く相撲について掘り下げたところもなかったので、二人の意見が合ったところ、合わなかったところもあるだろう。それをまとめるのは大変だったんじゃないかな」と感じたというが、「どんな話題を振っても、ここまで応えてくれる人は、なかなかいない」とやくには全幅の信頼を寄せる様子。
相撲界のご意見番として確固たる地位を築いているデーモン閣下だが、「悪魔が相撲中継に出るのは変だよね。いち相撲ファンとしては違和感がある」と本音もポロリ。「愛知県でロケがあったときに、市電に乗った70歳くらいのご婦人が、我が輩の顔を見て『あの相撲の解説で出ている人』と言っていて。(世間では)そういう風になってるんだなと思った」と述懐。
「ただ、NHKの相撲中継も確実に新しい顔を求めている」と分析するデーモン閣下は、「我が輩は相撲中継によく出ているような感じがあるだろうが、ここ1年は出ていないからね。それから『大相撲この一年』という番組にもよく出ていたが、昨年は呼ばれなかった。そろそろ飽きられたかな」と冗談めかして語ると、会場からは「まだまだ聞きたい」という声も。司会者も「2人には、いいことばかりでなく、ちゃんと苦言を呈してもらいたい」と期待感を込めて付け加えた。
今月21日に「デーモン閣下の邦楽維新Collaboration」と題したライブを予定しているデーモン閣下。「今度の土曜日は横浜でライブをやります。やはり本業でやるべきことをちゃんとやるからこそ人が批判できる」とコメント。最後には「相撲協会にもこの本を読んでもらいたいね」と付け加えた。(取材・文:壬生智裕)
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