シンデレラと王子役の二人が明かすディズニー新作『シンデレラ』とは?
ディズニーが手掛けた話題の実写版映画『シンデレラ』について、シンデレラ役のリリー・ジェームズと王子役のリチャード・マッデンが語った。
本作は、母親と父親を亡くし、継母(ケイト・ブランシェット)とその連れ子の姉2人と暮らす少女エラ(リリー・ジェームズ)が、継母にいびられながらも、亡き母の教え「勇気と優しさ」を胸に秘め生きていたある日、森の中で王子(リチャード・マッデン)と運命的な出会いを果たすというストーリー。映画『マイティ・ソー』のケネス・ブラナーがメガホンを取った。
1950年製作のアニメ映画『シンデレラ』を含め、ディズニー作品のファンだったのか、という質問にリリーは「もともと子供の頃からおとぎ話の作品は大好きで、その中でも特に『美女と野獣』が好きで、歌ってもいたわ。ただ当時のアニメ版シンデレラは、受け身な印象を受けた。でも、今作はもっと自由な精神を持ち、型にはまった規則など破るくらいなの。時を経て、アニメ版と比べて、シンデレラがより強いキャラクターになっているわ」と、今作のシンデレラ像を語った。
シンデレラと王子が初めて出会うシーンは、お互いが馬に乗っているが、「もちろん、僕ら2人ともかなり訓練を積んだが、リリーは撮影前は全く馬に乗れなかったんだ。ところが、撮影に入ると鞍(くら)なしで馬に乗れたり、踏み台を置かずに馬にまたがったりで、本当に素晴らしかった! 馬のような動物を扱うのは本当に大変なんだ。このシーンでは僕らは馬をコントロールしているのと同時に、お互いの感情(思い)もコントロールしているという設定だった」とリチャードが明かした。
壮大な城での舞踏会のシーンについて「『007』シリーズなどを撮影したパインウッド・スタジオで撮影され、あの城やボールルーム(舞踏場)は全てセットで作られたものだ。だから、実際に宮殿に居るような感覚になったよ。舞踏会のシーンでは、2,000本ものキャンドルがともされ、600人ものエキストラとダンサーが参加し、僕らはその中心に居るという感じだった。シンデレラが階段を下りてきて、王子とダンスを踊り終わるまで、まるで舞台で演じているような感覚だった」とリチャードが振り返った。
映画は、知名度の高くない主演2人が、まさに純愛映画にぴったりの配役だったと後で思えるほど、ディズニーマジックがさえた一作。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)
映画『シンデレラ』は4月25日全国公開