秋篠宮妃殿下と佳子内親王殿下に大沢たかおら感動
秋篠宮妃殿下と佳子内親王殿下が23日、TOHOシネマズスカラ座で映画『風に立つライオン』をご高覧された。同席した大沢たかお、さだまさし、三池崇史監督は緊張しきりで、大沢は「自分の映画なのに緊張しっぱなしで、ほとんど覚えていないような2時間半でした」と感想を口にした。
【写真】秋篠宮妃殿下と佳子内親王殿下が『風に立つライオン』をご高覧
本作は、実在する日本人医師をモチーフにしたさだの名曲「風に立つライオン」の映画化を、大沢が熱望して実現した感動作。日本人医師・島田航一郎(大沢)がケニアの過酷な医療環境の中で、心と体に傷を負った多くの患者たちと真っすぐに向き合う姿が、ケニアの美しい自然を背景に感動的に描かれる。
両殿下をお見送り後、東宝本社で行われた囲み取材に登場した大沢は、ご高覧していただいたことに「感謝していますし、俳優をやっていて今日、幸せを感じました」と率直な感想を述べた。また、着席後に秋篠宮妃殿下に映画のパンフレットを手渡ししたそうで、「映画(が出来上がるまで)の過程をご存じではないのかなと思っていたら、とてもよくお調べになられていて、『長いこと音楽から思われて映画化されたんですよね』と声を掛けていただいた。ちょっとびっくりして、最初笑うことしかできなかったです」とうれしそうに語った。
また、佳子内親王殿下については「ステキな方でした。集中して観ていただいて、終わった後に感想を述べようとしてくれたんですが、途中で言葉を詰まらせていて、その姿だけで僕たちは感動しました」と振り返った。
一方、佳子内親王殿下の隣で鑑賞したさだは、「そりゃ緊張しますよ。背骨痛いもん」と、背筋を伸ばして鑑賞した苦労を冗談交じりに語った。続けて、「紀子さま(秋篠宮妃殿下)は、平和について難しい今だからできた映画だなって強く感じておいででした。そして、わたしたちが強く伝えたかった命の重さについては、同じ思いで感動してくださっているようにお見受けしました」と報告。そんな中、三池監督は両殿下からお言葉を掛けられた際、「しゃべりながら(頭が)真っ白になっていった」と告白し、三人の緊張が尾を引く会場を和ませた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『風に立つライオン』は全国公開中