「のだめ」二ノ宮知子、桐山漣主演『群青色の、とおり道』幻のエピソードを漫画化!
大ヒット漫画「のだめカンタービレ」などの二ノ宮知子が、桐山漣主演映画『群青色の、とおり道』の本編では描かれなかった幻のエピソードを漫画化したことが明らかになった。
『群青色の、とおり道』は、10年ぶりに帰郷したミュージシャン志望の青年・真山佳幸が、周囲の人々との交流を通じて自分自身と真剣に向き合っていく姿を描いた青春映画。桐山は弾き語りを披露するなど、夢半ばで東京を後にする主人公をみずみずしく演じている。メガホンを取ったのは『ツレがうつになりまして。』などの佐々部清。
今回のコラボレーションは、桐山のファンを公言している二ノ宮に本作のプロデューサーが漫画化を相談したことに端を発するもの。企画段階でシナリオから削除され、本編では描かれることのなかった主人公の「東京篇」の構想を聞いた二ノ宮が、「それ(映像化されていない物語)ならわたしは描けるし、描きたい」と言ったことで「群青色の、とおり道 Episode0」として実現するに至った。
「群青色の、とおり道 Episode0」では、東京での生活に追われていた主人公が、父親からの手紙を受け取る場面などが描かれる。さらに、一体どんな理由から主人公が帰郷することになったのかが明らかにされており、映画の世界観をより楽しむことができる内容になっている。同作は、3月21日~27日までの1週間限定で電子書籍として全ページ無料配信され、その後は劇場パンフレットの特別付録として別冊収録される。
試写を観た後、原作者でもあるプロデューサーに「この映画を多くの人に観てもらうために何か自分でもお役に立てることがあったら言ってほしい」と訴え掛けたという二ノ宮は、「映画の世界観を自分の漫画に落とし込むこと、好きな役者さんを絵にできることを、うちのスタッフ共々、大いに楽しんで描いてしまいました」と述懐。
さらに、「故郷、家族、友人、自分の夢。この映画は誰もがひとつは持ってる幸せな思い出や、苦々しい思いにどれだけリンクしてくるか。私は共感することばかりで、お祭りの映像を観ているだけで泣けてしまった」と本作の魅力を大いに語った。(編集部・吉田唯)
映画『群青色の、とおり道』は、3月28日より群馬県内先行公開、6月下旬よりユーロスペースほか全国順次公開