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ピエロが子供を食べる衝撃…!イーライ・ロスが明かす最も怖いピエロとは?

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『クラウン』のプロデューサーを務めたイーライ・ロス
『クラウン』のプロデューサーを務めたイーライ・ロス

 子食いピエロの恐怖を描いたホラー『クラウン』のプロデューサー、イーライ・ロスが、「本当は怖い」ピエロについて自身のトラウマ体験を交えて語った。

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 映画『クラウン』は、呪われたピエロの衣装を着たことから子食いの怪物へと変貌していく男の惨劇を描くホラー。本作の誕生のきっかけは、2010年に本作の監督ジョン・ワッツ&クリス・フォードがYouTubeに投稿したフェイクのホラー映画の予告編に『ホステル』(2005)などで知られるホラー映画の鬼才イーライ・ロスが目を留めたこと。「誰の許可もとらずに勝手にやったジョンとクリスの大胆さが気に入ったね。僕がニューヨーク大学時代に作った『レザボア・ドッグス』のパロディーの短編『レストラン・ドッグス』も、クエンティン(・タランティーノ)が観てくれたらなぁと思いながら作ったものだよ」

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 そもそも、ピエロはサーカスなどに登場するコメディーリリーフであり、子供たちが夢中になるキャラクター。しかしその一方で、スティーヴン・キング原作の『IT/イット』(1990)など「恐ろしいピエロ」が登場するホラー作品も多々ある。イーライは、「大人がピエロを怖がるのは、それが怖ろしい殺人鬼かもしれないのに子供が信じてすぐついて行っていってしまうからだと思うんだ。『キラークラウン』(1987・日本未公開)もあるけれど、僕にとって一番印象に残っているのは『ポルターガイスト』(1982)のピエロ。(あの映画には)いろいろ怖い瞬間があるにもかかわらず、子供心に一番怖かったのはベッドにのっかっているピエロだった」とトラウマ体験を明かした。

クラウン
映画『クラウン』の殺人ピエロ(c) 2014 Vertebra Clown Film Inc.

 ピエロの衣装を脱げなくなった主人公が、ナイフで体を傷付けたり、付け鼻をペンチではがしたりとあの手この手で衣装を脱ごうとするさまは、「それだけはやってほしくない」描写のオンパレード。イーライの影響らしい人体破壊描写も際立つが、イーライいわくジョン&クリスが本作を撮るにあたって最も影響を受けたのは『ザ・フライ』(1986)。「主人公がゆっくりと変身していく物語であり、いったんモンスターになってしまうと『ザ・フライ』の場合は恋人、今回の場合は妻が主人公に変わるという点で、構成的には近いものがあるんじゃないかな」と説明し、彼らに「なるべくたくさんのカットを撮ること」「決してホラー映画のように撮らない」の2点をアドバイスしたという。

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 イーライのお気に入りのシーンは、「まさにチャッキーチーズ(子供向けのレストラン)での一連のシーンだね! 特にトンネルのシーンの見せ方。肉片とか血の量とかちょうどいいんだよ! 不気味で怖くてスマートな撮り方だったね」とのこと。「とても怖くて不気味でダークな映画だけれど、めちゃくちゃ楽しい作品なのでぜひ観てほしいな! でも、ピエロが苦手な人は悪夢を見るくらい怖いよ!」と彼が無邪気にアピールする本作は、子供が観たらトラウマになること必至のタブーがさく裂する大人のためのおとぎ話となっている。(取材・文:編集部 石井百合子)

映画『クラウン』はヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開中

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