『ワイルド・スピード』のジョーダナ・ブリュースターが語るポール・ウォーカーさんの死と新作とは?
人気シリーズ『ワイルド・スピード』の最新作『ワイルド・スピード SKY MISSION』について、ミア役のジョーダナ・ブリュースターが語った。
【本編映像】『ワイルド・スピード SKY MISSION』カーダイブシーン
本作は、前作でオーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンス)率いる国際犯罪組織を倒したドミニク(ヴィン・ディーゼル)たちの前に、オーウェンの兄で元特殊部隊のデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)が立ちはだかり、ドミニクたちに戦いを挑むというもの。映画『ソウ』シリーズのジェームズ・ワンがメガホンを取った。
シリーズ1作目から演じてきたミアについて「ミアは、ヴィン演じるドミニクとポール(・ウォーカー)演じるブライアンと比べ理性のある女性で、これまで彼女はまるで母親のように彼らを導いてきたの」というジョーダナ。さらに「わたし自身もシリーズを通してミアが、その地位を確立したと思っている。これは前作まで監督したジャスティン・リンの意向で、彼は精神的にも強い女性を望んでいた。そして今作のジェームズ・ワン監督も、ミアを彼らのコンパスの指針のように描いてくれた」と語った。
また、最初に同シリーズを依頼されたときのことについては「わたしにとって3本目の映画作品だった。まだ大学生だった夏に(自宅のある)ニューヨークに戻ってきたとき、ロサンゼルスでカーアクション映画を撮影するということで、夏休みのクールな仕事と思い、出演したの」と述懐。「そんな映画がこれほどまで大きくなるとは全く予想できなかった。でも後になってヒットの理由が理解できたわ。おそらくほれぼれするイケメン俳優を起用せず、女性もミシェル(・ロドリゲス)のようなタフな女優で。キャスティングによるマジックが起こったのだと思う」と述べた。
今作がポール・ウォーカーさんへのトリビュート作品であることについて「彼が亡くなってから撮影現場に戻り、われわれキャストもスタッフも、いかにポールにトリビュートするか悩んだけれど、そのときはどうなるか全くわかっていなかった。今作は商業的な部分の強い映画だけれど、親愛なる友人を失って喪に服した状態でもあるため、どうやってこの二つを描くか迷ったの。でも、今作は素晴らしいアプローチをして、素直に、席に座ってリラックスしながら、ポールの演技を楽しめる映画になった」と答えた。
映画は、ジェイソン・ステイサムという圧倒的な存在感を持つ敵役と派手なアクション、そしてポール・ウォーカーさんの最後の勇姿を目にすることができるシリーズ最高傑作だ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)
映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』は4月17日より全国公開