二階堂ふみ、お色気女子高生役に大満足!パンチラに拍手
俳優の松田龍平と女優の二階堂ふみが4日、都内で行われた映画『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』の初日舞台あいさつに、阿部サダヲ、西田敏行、松尾スズキ監督と共に登壇した。二階堂はちょっとエッチな女子高生役に満足気だったが、松田は慣れないコメディーアクションに対する苦労を語った。
いがらしみきおの漫画「かむろば村へ」が原作の本作は、リアルとファンタジーの間をいくエンターテインメント作。都会から遠く離れたかむろば村を舞台に、“お金恐怖症”の青年(松田)が、くせ者だらけの村人に助けられながら、ジヌ(銭・お金を意味する東北地方の方言)を使わない生活を送る姿がコミカルに描かれる。
女子高生・青葉を演じた二階堂は、留学中で日本に帰りたくないと思っていたときに脚本を読んで出演を決めたという。その理由は、「少年ジャンプの後ろにあるお色気漫画みたいな立ち位置になれるような気がしたから」だとか。「今まで、血を吐いたり、血を出させたりという役が多かった」と話す二階堂は、ちょっとエッチでアヤシイ役柄に、「(色気を)さらけ出したつもりなんですけど……」と客席をチラリ。観客から称賛の拍手を送られると、「良かったです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。しかし、そんな光景を目の当たりにした松尾監督は「パンチラに拍手が起きたのは映画史上初めてかも」と苦笑いしていた。
劇中、失神シーンなどコメディーなアクションに挑んだ松田は、「言葉じゃ伝わりにくい動きは松尾さん自身が動いて見せてくれた。でも、松尾さんの動きは特殊で、『こうやって』と言われるんだけど、『できないっす』みないなことばっかりで、くみ取りながらやらせてもらいました」と述懐。そんな松田に、松尾監督は「いかにもコメディーをやりそうな人がやっても面白くないと思う。日頃、ああいう動きを全くしそうにない松田君がやることに意義があるので、率先してやってもらった」と説明し、11年ぶりに松田とタッグを組んだ本作への自信をのぞかせた。
その後、本作にちなんで「この世で一番苦手なモノ」を質問されると、松尾監督は大好きでよく通うと言いつつも、「買い物が苦手。ドン・キホーテは混乱する。うるさいし自分を見失う」と回答。松田は虫が苦手だそうで、「撮影中、顔くらいの(大きさの)ガがぶつかってきて死ぬかと思った」と若干盛ったエピソードで会場を沸かせた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』は公開中