ジェイミー・ベル主演、米独立戦争時のスパイを描いた話題のテレビドラマとは?
英国の演技派俳優ジェイミー・ベルが、アメリカのケーブルテレビ局AMCの注目のドラマ「ターン:ワシントンズ・スパイズ(原題) / Turn: Washington's Spies」の第2シーズンについて、製作者バリー・ジョセフソンと共に語った。
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同作は、アメリカ独立戦争時、まだ米国司令官だったジョージ・ワシントンが、男女で編成されたスパイチーム「カルパー・リング」を結成し、英国に対して諜報(ちょうほう)活動を行った過程を描いたもの。そのスパイチームの一員で主人公エイブラハム・ウッドハル役に、ジェイミーが挑戦している。
主人公エイブラハムについてジェイミーは「一般的に、もしスパイに関してわれわれが何か知ることができたとしたら、それはそのスパイが一度捕まっているからだ。僕らがエイブラハムのことをろくに知らないのは、彼は敵の英国に捕まらず、スパイ活動に非常にたけていたからだ。そんな彼は農夫で、家族思いでもあり、至って普通の人物だったことで、この独立戦争という時代にも、スパイとしてうまく溶け込むことができた」と説明した。
第2シーズンについて、バリーは「第1シーズンでは、視聴者の誰もこのようなスパイチームが実在していたことを知らなかったため、シーズンを通してゆっくり時間をかけて、個々のキャラクターと主人公エイブラハムとの関係性や状況を描いてきた。そして第2シーズンが始まる前には、スパイチームが目的達成のために信念を貫いていることを、視聴者たちもよくわかっている状態になっていた。実際、第1シーズン中に視聴者が徐々に増え、その間にこのスパイチームに関して視聴者がちゃんと学んでいてくれたんだ」と語った。
今シーズンで、エイブラハムはターニングポイントに直面する。「彼は自由を信じ、自由の国を求めているが、その信念を掲げることには気が進まなかった。なぜなら彼は農夫で家族もいるし、死ぬ可能性のあるスパイ活動に従事することで財政的な安定を失うことにもなるからだ。でも全ての人において、立ち上がらなければいけない時期がやって来て、彼もそんな時期に高潔な立場を取る(スパイ活動をする)ことになり、自分なりに彼は(スパイとして)学んでいくが、第1シーズンの最後で人を殺してしまう。そして第2シーズンでは、人の死がどんな意味を持ち、彼にどんな影響を及ぼすかが描かれる」とジェイミーが語った。
第2シーズンは現地時間4月13日から10エピソード放映される。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)