バナナマン日村、初主演は楽だった「ゾンビって『ああ』しか言わない」
お笑いコンビ・バナナマンの日村勇紀が11日、新宿バルト9で行われた映画『新選組オブ・ザ・デッド』の初日舞台あいさつに出席。ゾンビ役に手応えを感じている様子を見せた。この日はほかに山本千尋、水樹たま、チャド・マレーン、古旗宏治、川岡大次郎、そして渡辺一志監督も登壇した。
新選組の迷惑隊士・屑山下衆太郎(日村)がゾンビにかまれてしまったことから起きる騒動を描き出した本作。忍者たちがかつぐ「かご」で会場に現れた日村は、ゾンビメイクで登場。さっそく忍者にかみついたりと会場で暴れてみせたものの、観客はあっけにとられた様子。これには「何とか脅かしたいという気持ちが裏目に出ました」と反省の弁を述べる日村だったが、その直後に会場から拍手が送られた。
渡辺監督は「まずタイトルがパッと思いついて、誰がゾンビだといいかなと考えたら、日村さんの顔が思いついた。これで見えたなと思った」と日村をゾンビにするというアイデアに満足げ。一方の日村は「マネジャーから、新選組の映画のスケジュールが入ったと言われたんですが、顔が半笑いでした」と述懐するも、「正直言うと、この先、何十年か後に、(バラエティー番組などで)過去にこんなことをやっていたと(紹介されるたびに)、ウケるなと思った。これで向こう20年くらいやっていけるなと。そんな宝物をもらった感じでうれしいです」と笑顔を見せた。
日村にとっては長編映画単独初主演という大役となるが、「いろいろな方からよく『主役は大変ですね』言われるんですが、よく考えたら、ゾンビって『ああ』しか言わない。たいした動きもないし、大概オッケーじゃないですか。楽でしたね」と笑いながらコメント。そして最後に「映画を観るとわかりますが、思ったよりも早めにゾンビになります。屑山下衆太郎の時間がだいぶないです。そこはトイレに行かないでください」とジョークを交えて呼び掛け、会場を沸かせていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『新選組オブ・ザ・デッド』は公開中