玉袋筋太郎、『マッドマックス』を何度も一緒に観た亡き友をしのぶ
お笑い芸人の玉袋筋太郎が12日、内幸町のワーナー・ブラザース映画試写室で行われた『マッドマックス』生誕イベントに来場、同作の魅力を語り尽くした。
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メル・ギブソンの出世作となった映画『マッドマックス』がオーストラリアで公開されたのは1979年4月12日のこと。この日のイベントではシリーズ屈指の傑作と名高い『マッドマックス2』のデジタル版を日本で初上映することになった。同作の日本版テーマソングとなった串田アキラ「Rollin’ Into The Night」を入場曲として登場した玉袋は、「『マッドマックス』を観た時が小学生だったから。まさかこの曲で出てこられるとは。生きててよかったよ」とハイテンション。
さらに「ちょっとしみったれてるけど、思い出話をさせてくれよ」と付け加えた玉袋は、「俺の友達で、花屋の息子の山口君というのがいたんだよ。『マッドマックス2』なんかも何度も何度も一緒に観ていたんだけど、山口君は高校生の時にバイクの事故で死んじゃうんだよ。これは残念でね。ちょうど山口君が死んだ後に(第3作の)『サンダードーム』が公開されたんで、山口君の写真を持って、一緒に観ましたよ。ちょうど(プロデューサーが亡くなり)バイロン・ケネディにささぐとありましたけど、俺は山口君にささげたわけですよ。それが(シリーズでも駄作と名高い)『サンダードーム』だったってところがあれだけどね」と笑わせつつも、後日、彼の母親に会った時のことを振り返り、「俺、お母さんに山口君のことは忘れたことはないって言いましたよ。夜空を見るたびに思い出すって。お母さんはポカーンとしていましたけどね」と第1作の名セリフを踏まえた話を披露し、会場を沸かせる。
そんな玉袋が期待しているの現在制作中である6月公開のシリーズ最新作。「今日は俺は言うよ!」と切り出した玉袋は、「USJでアトラクション化されることもない乱暴な映画だと思う。平和ボケしている世の中にとにかく風穴を開けてほしいんですよ」とぶちまけると、さらに「今の若者が車に興味がないのがイライラきてるわけ。マッスルカーのオンパレードの『マッドマックス』を観て、ぜひとも燃費の悪い車に乗ってほしい。俺だってV8エンジンのマスタングを買ったよ。リッター5キロですよ。(劇中人物のように)ガソリンを探しているのは俺の方だよ」と付け加えて、ファンを大喜びさせた。(取材・文:壬生智裕)
シリーズ最新作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は6月20日より全国公開