亀梨和也、初の蜷川演出舞台!記念イヤー作品に蜷川が直々指名
KAT-TUNの亀梨和也が、日本を代表する演出家・蜷川幸雄の80歳×47歳の若さでこの世を去った希代の才能・寺山修司の生誕80年というダブル記念イヤーに上演される音楽劇「青い種子は太陽のなかにある」(※「青」の下部分は円)で主演を務めることがわかった。蜷川は、記念イヤーの作品の主演に亀梨を直々に指名。数々の映画、舞台、ドラマで演技力を磨いてきた亀梨が、初登場となる蜷川演出の舞台でどんな新たな一面を見せるのか期待が高まる。
寺山が1963年に28歳で書いた本作は、1960年代の高度成長に踊る日本を舞台にした戯曲。工員の賢治はある日、スラムの人々を住まわせるためのアパートの建設現場で、作業中に転落して死亡した朝鮮人を、現場監督や市役所の人間がアパートの土台のコンクリートに埋め込んでしまうところを目撃。警察や人権擁護委員会に訴え掛けるが相手にされず、真実を明らかにすることに心を捕らわれた賢治と、幸せな結婚を夢見る恋人との溝は深まっていく……。個性的なスラムの住人たちのドタバタや若者の悲恋の中で、反体制の視線を象徴的に描いた問題作だ。
亀梨との出会いについて「大阪で芝居をしている時にジャニーさんと一緒に現れました」と振り返った蜷川は、「魅力的な青年だな、いつか一緒に仕事をする予感が有りました」と述懐。「今回、予感が実現して嬉しいです。しなやかな肉体と、しなやかな感性がとても魅力的です」と亀梨との初タッグを喜んでいる。なお、同じく蜷川とは初タッグとなる松任谷正隆が音楽を担当する。
蜷川から直々の指名で主役に抜てきされた亀梨は「僕にとっても、初めての事づくしの時間になると思いますが、蜷川さん、松任谷さん、キャストの皆さん、スタッフの皆さん、全ての方々から頂く刺激、教えをしっかり形に出来るよう、準備していきたいと思います」と熱く意気込みを語っている。(編集部・市川遥)
音楽劇「青い種子は太陽のなかにある」は8月10日~8月30日まで東京のBunkamura オーチャードホール、9月4日~9月13日まで大阪のオリックス劇場で上演