これがラスト?実物大イングラムが新宿に出現!
「機動警察パトレイバー」の実写化プロジェクト最終章となる『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』に登場する、全長8メートルの実物大98式イングラムが21日、東京・新宿に登場した。会場には筧利夫、真野恵里菜、太田莉菜、森カンナら出演陣と押井守監督が出席。押井監督は「そろそろ限界かなと思いながらよくここまでもったなと。気分は最高です。(イングラムの消耗具合から)ひょっとしたらこれが最後になるかも」と感慨深げに語った。
昨年3月の豊洲におけるデッキアップ(機体の持ち上げ)イベントを皮切りに東京、大阪、京都、名古屋、福島と各地を遠征してきた実物大イングラム。この日は警視庁とのコラボレーションにより、ステージ前に本物の白バイ警官も登場。マスコットキャラクターのピーポくんも駆け付け、真野は「(警官らしくない)わたしたちが警視庁を背負ってここに立っていいのでしょうか」と苦笑いを浮かべた。
この日のデッキアップは、筧の「パトレイバー、デッキアップ開始!」の号令でスタート。「わたしがよく飲む新宿でデッキアップ。うれしい! 感無量でございます」と語った筧は、「このあたりは若いころからうろうろしてきた場所。ここで、こうしてスピーチできるのは幸せです。雨が降るかと思ったのにぴったりとやんで素晴らしい天気ですし、皆さん本当にありがとう!」と笑顔を見せた。
また、真野が「全国でいろいろやってきましたけど、やっとここ新宿でもできるなと。皆さん集まってくださって本当にうれしいです」としみじみ語れば、太田も「わたしにとっては久々のデッキアップ。いろんな気持ちが交錯します」とコメント。それぞれに、映画の舞台でもある新宿におけるデッキアップへの思いを口にしていた。
本作は、自衛隊の戦闘ヘリコプターを強奪した謎のテロリストグループと、警視庁特車二課パトレイバー中隊との死闘を描くロボットアクション。押井監督は「5人の女性をめぐる物語。アクション映画として観てもいいし、ドラマにも注目してほしい」と観客に呼び掛けていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』は5月1日より新宿ピカデリーほかにて全国公開