イギリスの巨匠マイク・リー監督、ピータールーの虐殺事件を映画化
映画『秘密と嘘』や『家族の庭』などで知られるイギリスの巨匠マイク・リー監督が、イギリスで実際に起きた歴史的事件、ピータールーの虐殺を次回作で描くことになったとScreen Dailyが報じた。
【動画】マイク・リー監督作品『ターナー、光に愛を求めて』予告編
ピータールーの虐殺とは、1819年にマンチェスターのセント・ピーターズフィールドで発生した事件。経済が困窮していた当時、マンチェスターで開かれていた選挙改正を求める集会を軍が鎮圧、15人が死亡、700人以上もの負傷者を出す惨事を招いた。
リー監督は、「これまで、ピータールーの虐殺についての映画は1本も作られていない。この歴史的事件は、政治上の普遍的な重要性を持っており、また、マンチェスターやソルフォード出身であるわたしにとって、個人的な思いをかき立てられる出来事でもあるんだ」とコメント。
フィルム4製作のもと、リー監督の最新作『ターナー、光に愛を求めて』(6月20日公開)も手掛けたジョージナ・ロウやゲイル・イーガンらがプロデューサーを務める。
リー監督は現在、舞台監督を務めるイングリッシュ・ナショナル・オペラによる歌劇「ペンザンスの海賊」のリハーサルを行っているところだ。(鯨岡孝子)