『エイリアン2』“ビショップ”ランス・ヘンリクセンが来日!『ロボコップ』を断った過去を後悔?
映画『エイリアン2』のビショップ役でその名を世界に知らしめたランス・ヘンリクセンが1日、映画ファン向けイベント「ハリウッド・コレクターズ・コンベンション No.6」(以下、ハリコンNo.6)に出席するため初来日。ジェームズ・キャメロン監督との運命的な出会いを中心に、同作や『ターミネーター』、さらには『ロボコップ』にまつわるエピソードなどを赤裸々に語った。
キャメロン監督とは、彼のデビュー作『殺人魚フライングキラー』からの付き合いだというランス。「ジェームズとは当時から、映画作りに対する情熱に通じるものを感じた」と述懐。その後、『ターミネーター』で巨匠の仲間入りを果たしたキャメロン監督だが、陰の功労者はランスその人だ。「プロデューサーを説得するために、T-800をプレゼンテで必死に演じたんだ。最終的には(アーノルド・)シュワルツェネッガーが抜てきされたが、後でジェームズから『君を使う予定だった』と聞いたときは驚いたよ」とちょっぴり悔しがる。
そして、ランスの運命を変えたのがビショップ役。キャメロン監督との関係性を考慮すれば即決のようにも思えるが、実はオーディションで役を勝ち取ったというから驚きだ。「何をやっても許される12歳の純真無垢(むく)な少年の心を足がかりに役を模索した。最終的に、生きているもの全てが素晴らしい! という超ポジティブな表現が、ジェームズの思いと一致したようだね。『彼は危ない奴なのか?』と匂わせるところが気に入ったらしい」と懐かしそうに語る。
まさにキャメロン監督と共にスター街道を上り詰めたランスだったが、あまりにもビショップ役のインパクトが強すぎて、イメージが類似したSFものや悪役ばかりがオファーの大半を占めることになったといい、「実は『ロボコップ』のオファーもあったんだが、ちょうどうんざりしている時期で断ってしまったんだ。今はちょっと後悔しているけどね」と苦笑い。「今後は、どんな映画に出演するかは、口座の残高を見て決めるよ」とジョークを飛ばすその表情に、12歳の純真無垢(むく)な少年を見た。
「ハリコンNo.6」は、5月2日(京都/ハイアットリージェンシー京都)、5月4日・5日(東京/ホテルグランドパレス)に開催。来日スターによるトークショーや撮影&サイン会(有料)をはじめ、フィギュアやアパレル、コスチュームなどの店舗も出店し、限定コレクターズアイテムなども販売される。(取材:坂田正樹)