野村周平、元ジブリクリエイターの劇場監督デビュー作で声優初挑戦!
映画『日々ロック』『ビリギャル』などに出演する若手俳優の野村周平が、スタジオジブリの『借りぐらしのアリエッティ』『風立ちぬ』などにアニメーターとして参加した新井陽次郎の劇場映画監督デビュー作『台風のノルダ』で声優に初挑戦することがわかった。
『陽なたのアオシグレ』のスタジオ最新作!『台風のノルダ』特報映像
本作は、新井監督が『陽なたのアオシグレ』で話題を呼んだアニメ制作会社スタジオコロリドと共に作り上げた長編アニメ。台風が接近する離島の中学校を舞台に、ある出来事をきっかけに親友と仲たがいした一人の中学生と、赤い目をした不思議な少女ノルダの出会いを描く。
野村は劇中、主人公の少年・東の声を担当。初体験となったアフレコ収録について、「本当に難しくて、改めて声優の皆さんはすごいと思った」と語りつつ、アドリブにも挑戦するなど工夫を重ね、東のキャラクターを繊細に表現。「声だけだと気持ちが乗らないのではと気になっていましたが、意外とそうでもなかったです。逆に力が入りすぎてしまった部分もあって。その辺のさじ加減が難しかった。自分は役者なので、演技をしているとどうしても体が動いてしまって、NGになっちゃうこともあったので、今後気を付けたいですね」とコメントしている。
また、声優ではなく俳優を本作に起用した理由について新井監督は、「生っぽさ」を求めていたと説明。思っていることを表に出さない東のキャラクターが、野村の自然な雰囲気に「すごく合うと感じた」といい、その演技に対して「東の繊細さが出ていてよかったと思います。表に出していない感情をうまく表現してくれました」と太鼓判を押している。
そのほか、「アミューズオーディションフェス2014」で俳優・モデル部門賞を受賞した金子大地が東の友人・西条役、同オーディションでグランプリに選ばれた清原果耶がノルダ役に決定。フレッシュな俳優陣がキャラクターに命を吹き込む。(編集部・入倉功一)
映画『台風のノルダ』は6月5日より全国にて3週間限定公開