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菊地凛子、イタリア映画で母親役に挑戦! その難しさを語る

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『ラスト・サマー』上映後のティーチインイベントに来場した菊地凛子(左)とレオナルド・グエッラ・セラーニョリ
『ラスト・サマー』上映後のティーチインイベントに来場した菊地凛子(左)とレオナルド・グエッラ・セラーニョリ

 女優の菊地凛子が29日、有楽町朝日ホールで開催中の「イタリア映画祭2015」特別上映作品『ラスト・サマー』上映後のティーチインにレオナルド・グエッラ・セラーニョリ監督とともに来場、初の母親を演じた難しさを語った。

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 ローマ生まれのセラーニョリ監督の長編デビュー作となる本作。作家の吉本ばななが脚本協力にクレジットされており、息子の親権を失ったナオミ(菊地)が、元夫の管理するボートの上で最後の4日間を息子とともに過ごすさまを、美しい映像とともに描き出したドラマ。セラーニョリ監督とは『ノルウェイの森』が出品されたベネチア国際映画祭の場で初めて会ったという菊地は、「日本人の俳優としてこうして海外のすばらしい監督とお仕事ができて光栄」と晴れ晴れとした顔。

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 さらに「シノプシスと一緒に、この辺で撮影しますということで、とてもきれいなボートの写真が同封されていて。その写真を見ただけで、きっとこの映画は美しい映画になるだろうな、この場所を訪れてみたいなと思ったんです」と今回のオファーを受けた経緯を明かした。

 また、「今回、母親役が初めてだった。自分の母もそうですけど、(母性とは)その子に何か起こっても体を張って守るというようなものなのに、自分は(母の)経験もないまま演じられるのかと。どうしたら母性を出していけるのかと、すごく考えました。イタリアでの撮影は初めてだったので、1か月ちょっとの撮影中も、監督と話し合いながら、アイデアを出しながら、やることができました」と振り返った。

菊地凛子
母親を演じる難しさを明かした菊地凛子

 セラーニョリ監督は「個人的には何度もお礼を言ったけど、今日は公の場であらためてお礼を言わせてほしい。菊地さんは演じ手としてすべてを注ぎこんでくれました。ありがとうございます」と感謝の気持ちを隠さない。さらに観客から「菊地さんの美しさはどこにある?」と質問されると、「たくさんありすぎて、今、どれを言おうかと悩んでいるところ」とちゃめっけたっぷりに切り出しつつも、「彼女の崇高な演技はシンプルさの中に美しさがある」と称賛していた。

 「日本におけるイタリア年」をきっかけに2001年春に開始し、今年で15回目を迎える「イタリア映画祭」はこの日より開幕。期間中は日本未公開の新作14本に加えて、旧作1本と短編9本が上映される予定となっている。(取材・文:壬生智裕)

「イタリア映画祭2015」は5月5日まで有楽町朝日ホールで開催中

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