岩井俊二の初長編アニメ『花とアリス殺人事件』仏アニメ映画祭長編コンペ出品決定!
岩井俊二監督の初長編アニメーション映画『花とアリス殺人事件』が、現地時間6月15日~20日にフランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティション部門に出品されることが明らかになった。岩井監督の現地入りも決定し、受賞に期待がかかる。
1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門を独立させる形で誕生した同映画祭は、アニメーションを専門に扱う世界最大規模の映画祭。今年は95か国・2605作品の応募の中から選出された。
過去には、長編コンペティション部門で宮崎駿監督の『紅の豚』(1992)、高畑勲監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)がグランプリにあたるクリスタル賞を受賞。昨年は西久保瑞穂監督の『ジョバンニの島』が審査員特別賞に輝いたほか、高畑監督に名誉賞が贈られたことで話題になった。
同作は、蒼井優と鈴木杏が出演した実写映画『花とアリス』(2004)の前日譚(たん)にあたる物語で、ヒロイン二人の出会いのエピソードをアニメーションで描いた。前作に引き続き、蒼井と鈴木が声優として同キャラクターを演じたほか、相田翔子、平泉成、キムラ緑子、木村多江らオリジナルキャストが集結。岩井監督は初の長編アニメ挑戦にして受賞となるのか、注目を浴びそうだ。(編集部・吉田唯)
映画『花とアリス殺人事件』は公開中