パトレイバー、ディレクターズカット版が10月公開!
押井守監督が9日、ユナイテッド・シネマ豊洲で行われた映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』大ヒット御礼舞台あいさつに来場、10月10日より未公開カットを加えたディレクターズカット版を公開することを発表した。この日はキャストの筧利夫、真野恵里菜も来場した。
2014年から上映が開始された『THE NEXT GENERATION パトレイバー』シリーズ最終章となる本作。壇上に立った押井監督は「去年の3月にここでデッキアップをやってから1年以上たった。ここに来ると帰ってきたという感じでホッとします」とあいさつ。続けて筧が「最終的にはいいパラシュートはいいところに着地するもの。まだまだこれからです! 日本の後はアフリカとか、カナダとか外国で上映するんです! そして豊洲で、がい旋舞台あいさつをやるんです!」と勝手に宣言してみせると、会場からは万雷の拍手。
「(海外のことは)僕は聞いていない」と笑う押井監督を横目に、筧は「(筧も出演していた『踊る大捜査線』では)レインボーブリッジが封鎖されたり、(本作では)爆破されたり。あともう一作欲しいですね。そうすればレインボーブリッジ三部作ができるんですよ!」とやる気満々のコメントで観客を沸かせた。
そんな中、「押井監督から重大発表があります」と司会者が言うと、おもむろに「このたび引退することになりました」とぶちまけて、会場をざわつかせる押井監督。すかさず「うそです。体が動くうちは映画を作ります」と続けると、「ディレクターズカット版を公開することになりました。27分長くなっています。27分退屈ではなく、27分お得なものになっています。だいたい映画は完成すると切れとか、切らないとかプロデューサーともめるものですが、今回もやはりもめました。ならばお互いの顔を立てようじゃないかということで」と説明。
一足先にディレクターズカット版を観たという筧は「ファンは相当納得する出来だと思う。マスコミ試写版もあったから、これで3バージョンになるんですね」と感心したように語ると、真野は「この舞台あいさつ、大人の事情をたくさん言っちゃうんですね」とちょっぴりあきれた様子で笑っていた。(取材・文:壬生智裕)
『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』は全国公開中