『ベイマックス』監督、邦題を称賛!続編のうわさにも…?
ディズニー映画『ベイマックス』の監督を務めたドン・ホールが、メールインタビューに応じ、うわさされている続編について言及。「現時点ではまだ続編についての話し合いはしていないよ」と言いつつ、「今はお休み中さ!」と明かした。
本作は、天才少年ヒロと彼の兄タダシが遺した人々の心と体を守るケアロボット“ベイマックス”の絆と冒険を描いたアクションアドベンチャー。初めてマーベルコミックを基としたディズニーアニメーション作品でもあり、小さな頃からマーベルのアクションフィギュアで遊び、ディズニー映画を観て育ったというホール監督は、今作を制作できたことに「夢が現実になったような気分だったね」とうれしさをにじませる。
しかし同作はただコミック版をアニメ化しただけではない。コミック版のベイマックスは緑色のトカゲのようなキャラクターだが、ホール監督はこの作品で「誰も見たことのないロボットを作る」ためにさまざまな大学を巡ったという。その結果カーネギーメロン大学のソフトロボット学にたどり着き、「抱きしめたくなる」というコンセプトのベイマックスが誕生。そしてヒロと彼を癒やすベイマックスに焦点を絞ったエモーショナルな物語を作ることに決めたという。
その上でヒロの兄であるタダシのキャラクターが作られた。「この物語は、ヒロとタダシの関係に端を発している。ある悲劇によって、物語の中心はヒロとベイマックスとなり、ベイマックスは彼の癒やしとなり兄の代わりとしても機能するようになる」。そのように試行錯誤を重ねた作品だけに、思い入れがあるようで「僕らは本当に『ベイマックス』のキャラクターや世界観が大好きなんだ。だから制作に値するストーリーを見るまでは、続編は作れないね」ときっぱり。
また劇場公開時には、コミックから付けられた原題「BIG HERO 6」から、キャラクターをピックアップした邦題になったことも話題を呼んだが、この件についてホール監督は「わかりやすくていいと思うよ」と肯定。「日本の観客の皆さんは、この方法によってキャラクターに関心を持ってくれたし、僕は幸せ者だね。タイトルに違いはあれど、ベイマックスは作品の核だしね」と称賛した。
そして舞台であるサンフランソウキョウを含めて、日本から非常にインスパイアされている作品であることから、ホール監督は日本の反応は非常に気になっていたよう。「日本の観客の皆さんがとてもポジティブな反応をしてくれて、とてもうれしいよ」とコメントしていた。(編集部・井本早紀)
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