「ツイン・ピークス」新シリーズは18エピソードか
デヴィッド・リンチ監督が復帰することになったテレビドラマ「ツイン・ピークス」の新シリーズが、当初予定されていた9エピソードを大きく上回る18エピソードで製作されるようだ。オリジナル版のキャストであるシェリリン・フェンとシェリル・リーがシアトルで行われたトークショーで明らかにしたとファンサイト Welcome to Twin Peaks が報じた。
アメリカのテレビ局Showtimeで25年ぶりに復活する本作は、リンチ監督が金銭面の問題を理由に降板を発表し、俳優陣が動画でリンチ監督の続投を懇願するなど一時暗雲が立ち込めていたが、無事話し合いがついたようで、先週リンチ監督が復帰を表明。その際の報道で、Showtimeのデヴィッド・ネヴィンズ社長が9エピソード以上製作する予定を明らかにしたものの、具体的なエピソード数は伝えられていなかった。
今回、シェリリンは新シリーズ製作におけるこれまでの紆余曲折をジェットコースターに例えながら振り返り、「でも今じゃ、18エピソードになったわ!」と語ると、会場からは拍手と歓声が湧き起こったという。そして、18エピソードまで増えた理由について「9エピソードまで書き終えたとき、本当に完結するためにはさらに9エピソード必要だとリンチが判断したからだと思うわ」と述べたそうで、映画情報サイト/Filmはこのエピソード数の倍増がリンチ監督とテレビ局の金銭問題の原因になったのではないかと推測している。
また、同シリーズのほか、『ブルーベルベット』『マルホランド・ドライブ』といったリンチ監督作の音楽を数多く手掛けてきた作曲家アンジェロ・バダラメンティが新シリーズの音楽を担当することもトークショーで明らかになったようだ。リンチ監督が『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』のマーク・フロストと共に脚本とプロデュースも担当する新シリーズは、テレビ局Showtimeで2016年より放送予定。(編集部・石神恵美子)