60歳以上のファッションに生きるおばあちゃんたち！来日した写真家がそのスピリットを絶賛

　60歳以上の7人の個性的なマダムの姿を捉えたドキュメンタリー映画『アドバンスト・スタイル　そのファッションが、人生』の製作を務めた写真家のアリ・セス・コーエンが来日し、28日に都内で行われた公開記念舞台あいさつにオレンジを基調としたカラフルな衣装で登場した。ファッションをイキイキと楽しむシニアたちに対してコーエンは、「彼女たちの内側から輝く素晴らしいライフスタイルは、『生きる』ことがいかに尊く、大切なことかを教えてくれる」と絶賛し、本作をアピールした。

【動画】『アドバンスト・スタイル　そのファッションが、人生』予告編

　本作は、60歳オーバーの女性たちのファッションに着目した人気ブログ「Advanced Style」を運営するコーエンと、彼が密着した62歳から95歳までの7人のマダムの生きざまを映像でつづった人生讃歌。COACHやTod's、バルマンなど一流ブランドのキャンペーンや、ファッション誌「NYLON」のビデオを手掛けているリナ・プリオプリテがメガホンを取り、女優の夏木マリがナレーションを務めた。

　この日の試写会にはファッション関係者が多数参加したため、客席にはカラフルで個性的な景色が広がった。映画のPRのために来日したコーエンも、「今日の観客は今までで一番ファッショナブル！」とご満悦の様子。自身もそれに負けないくらい派手な衣装だが、ファッションに興味を持ったのは、祖母の影響が大きかったという。「大親友だった祖母から『クローゼットにあるものをいろいろ試してみなさい』と言われ、洋服で自分の個性やスタイルを表現することを学んだんだ」と振り返り、無類のおばあちゃん子であったことを明かした。

　また、劇中に登場する7人のマダムたちについてコーエンは、「ファッションもそうですが、内側から輝くスピリットが素晴らしい。最高の自分であることへの努力を惜しまない。健康へのケアを怠らない。常にポジティブに考え、自分らしいファッションを追求し続ける。いくつになっても新しい展開があることを実感させてくれるんです」と絶賛。さらに、「年を重ねることはネガティブなことだけでなく、ポジティブなこともいっぱいある。そのことをこの作品を通して知ってほしい」と目を輝かせていた。（取材：坂田正樹）

映画『アドバンスト・スタイル　そのファッションが、人生』は全国公開中