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オスカー女優ジュリアン・ムーアが児童書を執筆

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「児童書の著者になるとは夢にも思わなかった」と語ったジュリアン・ムーア
「児童書の著者になるとは夢にも思わなかった」と語ったジュリアン・ムーア

 映画『アリスのままで』でアカデミー賞主演女優賞を獲得したジュリアン・ムーアが、ニューヨークで開催された本の祭典「ブックコン」で、自身が執筆した児童書「フレックルフェイス・ストロベリー」シリーズについて語った。

【動画】『アリスのままで』ジュリアン・ムーア インタビュー

 児童書のコンセプトはどのように思い浮かんだのか。「若い頃は、わたしが児童書の著者になるとは夢にも思わなかった。ところが、雑誌に執筆していた記者の友人が、作家のエージェントの仕事に就いたの。彼女は、わたしの子供たちに見せるために、自分の子供の頃を記した児童書を書くべきだと、わたしに勧めてきた。わたしは、『子供は母親の子供の頃の話なんて興味ないと思うわ』と答えて、そのときは断ったの。でも7歳の息子が、自分の体の変化を感じ始めて嫌がっていたときに、わたしも子供の頃に、そばかすだらけの顔で、髪が赤毛だったことが嫌だったことを思い出して、それをきっかけに書き始めたのがこのシリーズだった」と執筆のきっかけを明かした。

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 「フレックルフェイス・ストロベリー」のイラストを担当するレウィン・ファムについて「幾つかの出版社に自分のストーリーをエージェントと共に持ち込んだ際に、それぞれの出版社側からさまざまなイラストレーターの名前と作品を並べられて、どの人が良いか聞かれたの。そのたびに、レウィン・ファムの名前が候補に挙がっていた。彼女の作品を見るたびに、ますますわたしの児童書に適していると思ったの」と直感的にレウィンの才能を感じ取ったようだ。

 子供向けに執筆することについて「仮に読者の年齢が異なっていたとしても、作品の内容の印象は読者にとってそれほど変わらないと思う。それは、自分が読者に伝えたいことが年齢に関係のない普遍的なものだと思っているから。ただ、児童書は子供たちだけでなく、その子供たちに読んであげる親にも、ある程度気を使いながら書いているの。そのため、内容によっては両親だけが笑うような箇所もあるけれど、子供が理解しやすい言葉を使っているわ」と工夫した執筆をしているようだ。

 演技派女優としての地位をしっかり確立したジュリアン・ムーアだが、今後は児童書の作家としても注目していきたい。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

映画『アリスのままで』は6月27日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開

『アリスのままで』ジュリアン・ムーア インタビュー【第87回アカデミー賞 インタビュー】 » 動画の詳細
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