水木しげる、夢に見た情景!妖怪大集合の「したコメ」メインビジュアル!
「ゲゲゲの鬼太郎」などで知られる漫画家・水木しげる(93)が描き下ろした、9月に開催される「第8回したまちコメディ映画祭in台東」のメインビジュアルが公開された。
「したまちコメディ映画祭in台東」(略称:したコメ)は、いとうせいこうプロデュースにより、2008年から東京都台東区で開催されているコメディー映画祭。「映画(Cinema)」「したまち(Down town)」「笑い(Comedy)」という3つの要素を掛け合わることで、映画人、喜劇人、地元住人、映画・喜劇を愛する人々が一体となって盛り上がることを目的とした、住民参加型の催しとなっている。
映画祭メインビジュアルは、第1回のしりあがり寿を皮切りに、五月女ケイ子、吉田戦車、リリー・フランキー、みうらじゅん、辛酸なめ子、安齋肇など、名だたる漫画家・イラストレーターが担当。8回目となる今年は、満を持して(?)妖怪漫画の第一人者としても知られる水木しげるが担当した。
公開されたビジュアルは、さまざまな妖怪たちがレッドカーペット上で浅草・雷門の大提灯を大玉のように運び、その楽しげな様子に、風神・雷神さまが思わず飛び出してきた様子を描いたもの。提灯の横には、過去の水木しげる作品「大人物」にも登場した、上野恩賜公園に銅像がある西郷隆盛が描かれ、カーペットの先頭を歩くカエルは、映画人の参拝も多いという本覚寺・蟇大明神のカエルを表現。右下のタヌキは、浅草寺・鎮護堂のタヌキをイメージしたものになってる。
右下のやかんにはしっかり、「MS」という水木しげるのサインが。水木自身が「夢に見た楽しげな情景です」と語る通り、見ているだけで気分が高揚するようなビジュアルになっており、いとうせいこうは「ありがたや! 笑いの力であらゆる厄を祓って下さる縁起のいいビジュアルです。どうぞ皆さんも笑いと合掌を!」とコメントしている。(編集部・入倉功一)
「第8回したまちコメディ映画祭in台東」は9月18日~22日まで開催