若手演技派・三浦貴大、ほぼ不眠不休?超過密スケジュールの撮影振り返る
13日、東京・新宿K's cinemaで、元教師と恋人、教え子の奇妙な三角関係から、思わぬ騒動へと発展していく映画『ローリング』初日舞台あいさつが行われ、第34回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した実力派の三浦貴大、柳英里紗、川瀬陽太、冨永昌敬監督らが登壇した。
本作の物語は、盗撮事件を起こした元教師・権藤(川瀬)と、当時の教え子・貫一(三浦)が10年ぶりに再会するところからはじまる。そして、権藤の恋人であるキャバクラ嬢・みはる(柳)を貫一が奪ってしまい、やがて過去に権藤が盗撮した動画から、波乱が巻き起こる様を、『ビクーニャ』で水戸短編映像祭第6回 コンペンティション部門グランプリを受賞した冨永監督が描く。
シリアスな本編とは裏腹に、上映後、観客の前に姿を見せた登壇者は、全員が和やかな表情。三浦が、「ゆるい舞台あいさつを楽しんでいただけたでしょうか」というほど、ゆったりした空気が漂う。ただ、全編水戸ロケの撮影現場は、超過密スケジュールだったそうで、「みんな寝ずに撮影をしていたような気がします」と三浦が述懐。それを受けて冨永監督が、「信じられないくらい短期間で撮ったんだなあと、いまよくわかりました。ほんとに(出演者たちは)頑張ってくれて、ありがとうございます」としみじみ振り返った。
続いて三浦が、「こういった映画ですので、好きになってくれる人は、いったい何を好きになってくれたのか、僕も気になるところです。絶対何か人それぞれ面白いところを見つけてもらえる映画ですので、とにかく一度観てください」とアピール。すると監督が、「見どころとしては、先生がダメになっていくのを、いかに教え子が止められないか、です。本当にそういう意味ではためになる映画です」と語り、会場の笑いを誘っていた。(取材・文:藤井郁)
映画『ローリング』は公開中