ジャック・ブラック、『ハリー・ポッター』に次ぐ世界で4億部発行の児童文学『グースバンプス』で新境地
現地時間13日、全世界で約4億部(配給会社配布資料より)を売り上げる児童文学の同名映画化作品『グースバンプス(原題) / Goosebumps』(ロブ・レターマン監督)の記者会見が行われ、ジャック・ブラックが主役を演じるに至った心境を家族とのエピソードを交え語った。本会見は、メキシコ、カンクンで開催されているソニー・ピクチャーズ エンタテインメント主催、世界中のプレスが200媒体以上集結するジャンケットイベント「SUMMER OF SONY PICTURES ENTERTAINMENT 2015」にて実施された。
映画『グースバンプス(原題)』は、ベストセラー作家R・L・スタイン(ジャック・ブラック)の小説に登場する恐ろしいモンスターたちが現実の世界に突如現れ、ジャック演じるR・L・スタインと、その美しい娘(オデイア・ラッシュ)、近所に引っ越してきた少年ザック(ディラン・ミネット)、その友人(ライアン・リー)が力を合わせてモンスターと戦う姿を描く。
原作の「グースバンプス」は世界34か国で翻訳され、約4億部を売り上げる世界的な大ベストセラーとなっており、全世界で約4億5,000万部(2012年時点の公式発表)以上を売り上げる「ハリー・ポッター」シリーズに次ぐ児童文学と言われている。今回映画化にあたり、ジャックは「グースバンプス」の原作者R・L・スタイン自身という、原作にない役を演じている。いままでのエネルギッシュでアクティブな役のイメージと違い、インテリで物静かな作家という新境地を開いている。
映画『シャイニング』がいまだにトラウマになっているというジャックだが、「怖い映画を自分が観られるって、クールなことだと思わないかい? それがやせ我慢だとしてもね」とホラーや恐ろしい映画を観ることの醍醐味を明かした。「実際、僕の7歳と9歳の息子たちもそうなんだ。よくホラー映画を観ているけど、残酷だよね。そんな子供たちが観ても怖すぎないホラー映画があればいいなって思った」と出演の動機が息子たちへの愛情であることをポロリとこぼし、父親の顔をのぞかせた。
『ハリー・ポッター』シリーズが終了した後、次に続けとさまざまな児童文学が映画化されてきたが、後継に匹敵する作品はまだ現れていない。真打ち登場となるだろうか。(編集部:下村麻美)
『グースバンプス(原題) / Goosebumps』は2016年日本公開