戸田恵子、本業以上に力を注ぐ「キネコ国際映画祭」を猛烈アピール
23日、日本最大の子どもたちの世界映画祭「キネコ国際映画祭2015」(旧「キンダー・フィルム・フェスティバル」)開催発表記者会見が都内で行われ、戸田恵子、中山秀征、内田恭子、ルー大柴、白石みきのほか、人気キャラクターの着ぐるみたちが出席した。
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1歳から参加できる国際映画祭として1992年にスタートした本映画祭。名称を一新して迎える23回目の今年は、コンペティション部門15作品をバリアフリーで上映するほか、長編2編、短編13編を上映。そのうち4作品は、戦後70周年に平和を願い、イスラエル特集としてプレミア上映される。そして、オープニングは宮崎吾朗監督の「山賊の娘ローニャ」、クロージングは高畑勲監督の『かぐや姫の物語』が飾ることになる。
自身に子供はいないながらも、「仕事を通じて、何かお子さんたちの力になれば」という思いを胸に、2008年よりディレクター・ジェネラルとして本映画祭に携わっている戸田。世界各地の映画祭にも足を運び、さまざまな作品と出会うため、「世界には『生と死』『いじめ』などを題材にした子供目線の作品がたくさん作られていてそれらを上映する映画祭が多いが、日本にはそういったものが少なくまだまだ力不足と感じている」と嘆く場面も。しかし、中山と共に「魂に響く」良質な作品が集められていると自信を見せると、「宣伝しなくてもみんなが集まる時代が来るようにアピールしたい」と声を張った。
また、本映画祭の大きな特徴は、海外の有声作品を声優がその場で吹き替える「ライブシネマ」で、戸田は「これをやっているのは、ほとんど日本だけ。長編映画も一発勝負でやっている」と猛プッシュ。この日は、戸田たちによって「きかんしゃトーマス」の「ライブシネマ」上映が行われると、ナレーターを務めたルーは「声優ではないので最初は緊張していたけど、少しずつ楽しい感じになってきた」とほっとした表情。戸田は「子供が中心に描かれた作品は、わたしが普段やっているスタジオでの仕事(声優)とは全く違いますけれど、だから真剣になる。普通の仕事より一生懸命やっています」と明かし笑いを誘うと同時に、本映画祭に対する情熱をさらけ出した。(取材・文:鶴見菜美子)
「キネコ国際映画祭2015」は8月11日~15日まで渋谷区文化総合センター大和田さくらホール、シダックス・カルチャーホール(渋谷)にて開催