『ジュラシック・ワールド』が『アベンジャーズ』を破り歴代最高のオープニング興収で断トツ1位!
全米ボックスオフィス考
先週末(6月12日~6月14日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、『ジュラシック・パーク』シリーズ14年ぶりの新作となる映画『ジュラシック・ワールド』が興行収入2億880万6,270ドル(約250億5,675万2,400円)という歴代最高のオープニング興収を稼ぎ出し、断トツの首位デビューを果たした。これまで記録を保持していたのは、2012年5月公開の『アベンジャーズ』で興収2億743万8,708ドル(約229億5,253万3,080円)。2億ドル(約240億円)の大台超えはこの2作のみという圧倒的な数字だ。(数字はBox Office Mojo調べ、1ドル120円計算)
『ジュラシック・ワールド』は、1993年に始まった『ジュラシック・パーク』シリーズの第4弾。ついにオープンした恐竜のテーマパークで遺伝子操作により作られたどう猛な新種の恐竜インドミナス・レックスが脱走し、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のクリス・プラットふんする飼育員が事態を収束させるため奮闘する。第1弾、第2弾でメガホンを取ったスティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務め、新鋭コリン・トレヴォロウ監督がメガホンを取った。
人気シリーズの待望の新作であることのほか、全体の約半数が3Dでの鑑賞だったこと、今アメリカで最もホットな俳優といえるクリスが主演であることがこの記録的な大ヒットにつながったよう。男女比は52対48で、39%が25歳未満、61%が25歳以上だった。口コミでの評価も高く、今後も順調に興収を伸ばしそうだ。配給のユニバーサルの代表は続編について「フィルムメイカーたちが賛同してくれるなら、心から続編を作りたいと思っています。でも現在は、本作に集中しています」とコメントしている。
今回、新作でトップテン入りしたのは『ジュラシック・ワールド』のみだが、公開2週目の『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』が前回からワンランクアップで10位にランクイン。ザ・ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの半生を映画化した作品で、1960年代を『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・ダノ、1980年代をジョン・キューザックが演じている。
今週は、ディズニー/ピクサーの新作『インサイド・ヘッド』、リック・ファムイーワ監督のコメディードラマ『ドウプ(原題) / Dope』などが公開される。(編集部・市川遥)
6月12日~6月14日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ジュラシック・ワールド』
2(1)『スパイ(原題) / Spy』
3(2)『カリフォルニア・ダウン』
4(3)『インシディアス:チャプター3(原題) / Insidious: Chapter 3』
5(6)『ピッチ・パーフェクト 2(原題) / Pitch Perfect 2』
6(4)『アントラージュ(原題) / Entourage』
7(5)『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
8(8)『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
9(7)『トゥモローランド』
10(11)『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』