江口洋介、本木雅弘に「カッコイイお父さん」エピソードを暴露されタジタジ
俳優の江口洋介と本木雅弘が22日、都内で行われた映画『天空の蜂』完成報告会見に仲間由紀恵、綾野剛、堤幸彦監督と共に出席した。俳優としてのキャリアの長い江口と本木だが、意外にも本作が初共演。江口が「良いパートナーでした」と語れば、本木も「全身をフルに使ってタッグを組めた喜びはありました」と充実感を語った。
江口洋介、本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛、堤幸彦監督がそろった!映画『天空の蜂』完成報告会見フォトギャラリー
ベストセラー作家・東野圭吾の同名小説を映画化した本作は、史上最悪の原発テロに迫るクライシス・サスペンス超大作。最新鋭にして日本最大のヘリコプター・ビッグBを乗っ取り、「日本全土の原発廃棄」という要求に従わなければ大量の爆発物を搭載したヘリを原子炉に墜落させると宣言する犯人と、その危機に立ち向かう人々の8時間の攻防を描く。
江口は、「これまでの作品の選び方に感銘している」という本木との共演を楽しみにしていたようで、「違う価値観を持った男同士のぶつかり合い」を体当たりで演じられたことに爽快な表情。一方の本木は、「明るく前向きな湯原(江口演じるビッグBの設計士)とウジウジ陰湿な三島(本木演じる原発の設計士)は、持っている資質そのままでハマリ役」と語り、笑いを誘った。
本作では、“父と息子”が一つのテーマとして描かれているが、本木は「電池の入れ替え方すらわからない、ダメお父さん」と恐縮。しかし、江口の父親ぶりには賛辞を贈る場面も。撮影中、渋谷が冠水する大雨が降ったとき、「江口さんは家庭から情報が届くと迅速に業者に手配などし、足のキレイな奥さまと子供たちが協同して水をくみ上げて一難を取り留めたというのを脇で眺めていた。さすが元サーファーは違う」と絶賛。冗舌にプライベートを暴露された江口をはタジタジだった。
また、本木は「仲間さんと、怪しいちょっといい仲なんですが、この撮影後ほどなくして入籍を発表されていたので、おそらくわたしは仲間由紀恵独身時代最後の相手役だったと思います」とにっこり。さらに、「原作が予言の書であること」「重く硬いテーマを抱えつつエンターテインメント作品に仕上げた堤監督の熟練の技」「潤沢ではない予算の中で手弁当で努力したCGチームのすごさ」を挙げると、「そのような意味と作品の意義においても、多くの方に観ていただかねばならぬ作品」とアピールした。
この日は、ビッグBが何者かによる遠隔操作によって原発に向かう様子が収められた、本編冒頭13分の緊迫した映像が初公開された。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『天空の蜂』は9月12日より全国公開