『セーラー服と機関銃』橋本環奈主演で2016年に復活!
薬師丸ひろ子主演で大ヒットを記録した映画『セーラー服と機関銃』(1981)のシリーズ最新作『セーラー服と機関銃 -卒業-』が、“天使すぎるアイドル”として人気の橋本環奈(Rev.from DVL)主演で映画化されることが明らかになった。23日に品川プリンスホテルで行われた記者会見で発表され、会見に出席した主演の橋本は「橋本環奈らしく、自分らしく演じたい」と意気込んだ。
相米慎二監督が薬師丸ひろ子主演で赤川次郎の同名小説を映画化した『セーラー服と機関銃』は、1981年12月に公開され、翌年の邦画興行収入第1位(47億円)を記録。その後も1982年に原田知世、2006年に長澤まさみ主演で2度のテレビドラマ化がされるなど、伝説のタイトルとして知られてきた。
1976年の市川崑監督『犬神家の一族』から始まった角川映画の40周年記念作品第1弾にあたる本作。原作の「セーラー服と機関銃・その後--卒業--」は、高校3年生で卒業を控えた主人公・星泉が、普通の女子高生として生活したいという願いとヤクザの組長としての周囲の期待との間で揺れ動き、成長していくさまを描きだす。メガホンを取るのは、『夫婦フーフー日記』の前田弘二監督。『そこのみにて光輝く』の高田亮が脚本を担当する。7月上旬にクランクインし、8月まで撮影、11月の完成を予定している。
そして今回、主人公の星泉役に抜てきされたのは、本作が映画初主演作となる橋本。薬師丸が主演した過去作品について、「すごく有名なラストシーンの機関銃の『快感』というシーンがすごく印象的です」と語り、トップスター女優への登竜門となっている同役に「名だたる女優の先輩方が演じた作品なので、どのように、誰のようにではなく、橋本環奈らしく、自分らしく演じたいと思います」と気を引き締めた。また、会見では、有名な「快感」というセリフを披露するひと幕もあった。
「奇跡の1枚」としてインターネットで話題になった橋本の写真を見て、実際の公演に足を運んだことが起用のきっかけだというKADOKAWA代表取締役の井上伸一郎氏は、「この企画は橋本さんありきで考えました。彼女に合う作品が、なにがいいかと熟考を重ねて、たどりついたのが、この作品です」とキャスティングに自信を見せる。
また、1999年生まれ、16歳という橋本の年齢に驚きのあまり絶句したという原作の赤川は、「薬師丸さんが20世紀の星泉だとしたら、橋本さんは21世紀の星泉。頑張ってください」とエールを送った。
会見の最後に橋本は、「最初のあいさつでわたしは感じたことのない重圧でいっぱいといいましたが、このときを境に封印しようと思います。プレッシャーに負けては、組長を演じることがままならないと思ったからです。角川映画40周年記念の第1作として恥じないように、勇気とポジティブな心を持って、『セーラー服と機関銃』に臨みたいと思います」と強い決意を宣言した。(取材・文:壬生智裕)
『セーラー服と機関銃 -卒業-』は2016年春に全国公開