西島秀俊、過激アクションにも動じず!『MOZU』名古屋完全封鎖の大規模ロケ
ゴールデンウイークの5月5日、名古屋の官庁街を完全封鎖して行われた『劇場版 MOZU』の過激なクラッシュ&銃撃シーンの全貌が公開され、主演の西島秀俊も意気込みを語った。
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本作は西島の主演で昨年話題を集めた人気ドラマの映画版にして最終話。あれから半年後、妻の死の真相を知って生きる気力をなくしていた公安警察官・倉木(西島)が、二つの凶悪テロ事件の裏で暗躍する、シリーズ最大の謎だった“ダルマ”の正体を暴き出すさまを描いていく。
ガーン! バン、バンッ! 要人車両に突然軽トラが突っ込み、車両前後のワンボックスカーから出てきたテロリストたちがSPをアッという間に射殺。偶然そこに居合わせた倉木が外国人女性の要人を警護しながら、テロリストたちを次々に倒していく。静寂を突き破るクラッシュ音と銃声。休日の名古屋のド真ん中で、まさか、こんな過激な撮影が行われていたとは誰も思わないだろう。西島も倉木に完全になりきっている。とはいえ、炎天下の中、車の上のテロリストに背後から近づき、背負い投げをするシーンをカメラのアングルを変えて10回前後も繰り返すのだから大変だ。
ところが、西島本人は「(名古屋の直前まで撮影をしていた)フィリピンではコントロールできない混沌(こんとん)とした中でのアクションで、それが面白かったんだけど、それに比べると今日は落ち着いてできた」とひょうひょうとしている。限界を超えるアクションをやり続けてきたから、感覚がマヒしているに違いない。それでも、先ほどのシーンが映画の導入部にあたることに触れ「無気力だった倉木が元にグッと戻る大事なアクション。倉木は腕力が強いだけの男なので、多少乱暴に力づくで投げることを意識しました」と強調した。
ドラマ版からタッグを組んでいる羽住英一郎監督(『海猿』『映画 暗殺教室』)とも息がピッタリで、「アクションのハードルは格段に上がっていますけど、監督から『ここで振り切らなかったら、いつ振り切るんだ?』って言われましたからね。ここでやらなきゃいつやるの? って思うし、怖いものは怖いけれど、けっこう試されているところもあるので、全力でぶつかっています。逆に体が追いつかなくなったら、この現場にはいられないですね」と語ったのが印象的だ。そこで、最後に「でも、楽しそうですね?」と振ると、「それはそうです。それは本当にそうですね」と瞬時に返ってきた。(取材・文:イソガイマサト)
『劇場版 MOZU』は11月7日より全国公開