前田敦子の映画愛が爆発!憧れは『ローマの休日』
女優の前田敦子が22日、都内で行われた「前田敦子の映画手帖」刊行記念トークイベントに出席し、朝日新聞編集委員(映画担当)の石飛徳樹氏と軽妙なトークを繰り広げた。「トップアイドルなのに、アイドル映画っぽくないものばかり選んでいる」と話す石飛氏が、前田に『ローマの休日』のような作品への出演を希望すると、前田は「そんなオシャレなのやりたいです!」と笑顔を見せた。
映画『もらとりあむタマ子』の自堕落な毎日を送るヒロインをはじめ、アイドルらしからぬ役が多いことから、「変化球モノを選んで出ていますよね?」と指摘された前田は、「選んでないですよ。アイドルアイドルした、漫画原作のキラキラした作品のオファーをもらったことがない」とキッパリ。
そんな中、現在公開中の『イニシエーション・ラブ』は「ギリギリ、キラキラ映画」だそうで、「究極のかわいらしさ」を体現したヒロインを演じた前田は「ずっと楽しかったです」とにっこり。今思えば、堤幸彦監督の狙いであったと感じているそうだが、当時は「かわいいね~ヤバイね~とずっと盛り上げてくれて楽しくなっちゃってた」と嬉々として振り返った。
自他ともに認める映画通の前田は、この日観客からの質問に答える形でおすすめ映画を紹介。「子供に観せたい映画」はスタジオジブリ作品とディズニー映画だそうで、「失恋したときに観る映画」は「あえて王道なラブ群像劇」として、『そんな彼なら捨てちゃえば?』『ラブ・アゲイン』を推薦。さらに、「泣いた映画」では「これでもかというくらい泣いたのは『ライフ・イズ・ビューティフル』。『おおかみこどもの雨と雪』も一人ですっごく泣きました」と興奮気味に語り、映画愛を爆発させた。
本書は、2013年5月から2014年12月まで週刊誌AERAで連載していた「前田敦子@試写室」を基に、前田が思い入れのある作品について加筆し、再構成してまとめた初のエッセイ本。「わたしは(作品を)批評する立ち位置でもないし、ただ映画が好きなので、(本書が映画を選ぶときの)良い影響になれたらいいなという思いでシンプルにまとめました」と本書に込めた思いを語った。(取材・文:鶴見菜美子)
「前田敦子の映画手帖」(価格:1,000円+税)は発売中