ピクサー最新作監督、宮崎駿監督を表敬訪問
ディズニー/ピクサー映画『モンスターズ・インク』などを手掛けたピーター・ドクター監督が、5年半ぶりに来日。25日、都内スタジオで最新作『インサイド・ヘッド』の記者会見を行なった。ドクター監督は昨日、家族と一緒にスタジオジブリを訪れたと明かし、「宮崎(駿)監督、高畑(勲)監督、鈴木(敏夫)さんとお会いして、宮崎監督から『家族の関係や、娘さんへの愛情に感銘を受けました』というお言葉をいただきました」と目を輝かせて語った。
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会見には、本作で共同監督を担当したロニー・デル・カルメンも出席。ドクター監督は「ロニーと二人で、どんなアプローチで(本作を)作ったかを説明し、宮崎監督からはいろいろと質問を受けました。アイデアのきっかけになった僕の娘エリも連れて行ったので、宮崎監督はエリを見て『なるほど』と喜んでおられました。宮崎監督が本作の試写を観て、立ち上がって拍手してくれたという話を聞き、とても感激しました」と訪問時の様子を熱弁。カルメン監督も「ストーリーテラーとしても(宮崎監督を)尊敬しているので、とても光栄でした」と笑顔で話していた。
本作は、11歳の少女ライリーの頭の中にいる五つの感情たち(ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ)が、ライリーの幸せのために奮闘する冒険ファンタジー。現地時間6月19日に公開されたアメリカでは、公開3日間の興行収入が9,044万272ドル(約108億5,283万2,640円・1ドル120円計算、数字は Box Office Mojo 調べ、6月22日時点)とディズニー/ピクサーのアニメ映画で、続編作を除くオープニング成績歴代1位の記録を達成した。
同会見には、日本語吹き替え版で、物語の核となる「ヨロコビ」と「カナシミ」の声をそれぞれ担当した女優の竹内結子と大竹しのぶも出席し、物語の五つの感情にちなんだ5色の特大団子をドクター監督、カルメン監督にプレゼント。ドクター監督はディズニー声優に初挑戦した二人に「ヨロコビはハイパーすぎると嫌われる難しさがあるが、竹内さんは観る人を惹(ひ)きつけ、物語の推進力になっていた。カナシミは一番成熟したキャラクターで、大竹さんは見事に物語を終わりまで導いてくれた。お二人とも素晴らしかった」と称賛していた。(取材/岸田智)
映画『インサイド・ヘッド』は7月18日より全国公開