ジェームズ・キャメロン、『タイタニック』作曲家を追悼
ジェームズ・キャメロン監督が、カリフォルニア州南部で起きた小型飛行機墜落事故のため現地時間22日に亡くなったオスカー受賞作曲家ジェームズ・ホーナーさんへの追悼文を The Hollywood Reporter に寄せた。キャメロン監督は、ホーナーさんがアカデミー賞作曲賞を受賞した映画『タイタニック』でタッグを組んでいた。
「ニュースを聞いたとき、わたしの頭の中はジェームズでいっぱいになりました」とコメントしたキャメロン監督。また「彼は『アバター』の続編の音楽も担当する予定でした。今年中に仕事を始めるはずでした」と明かしている。
キャメロン監督とホーナーさんがこれまでタッグを組んだ作品は、『エイリアン2』(1986)、『タイタニック』(1997)、『アバター』(2009)の3作。キャメロン監督は『タイタニック』のメインテーマ曲をホーナーさんから初めて聞いたときのことを振り返り、「彼が演奏し終わるとわたしは泣いていました。そして彼がローズのテーマ曲を演奏して、わたしは再び泣きました。音楽はとてもほろ苦く、そして感情的に響き渡りました。オーケストラで演奏される前に、すでにわたしは映画史に残る素晴らしい音楽の一つになると思っていました」とつづっている。
二人が直接会ったのは、2年前の4月に開催された『タイタニック』のコンサートが最後だったという。キャメロン監督は「彼はオーケストラにも愛されていました」とホーナーさんへの思いをはせている。(編集部・井本早紀)