“映画制作マシン”トム・クルーズのトム・クルーズたる所以!『M:i』監督が語る
大ヒットシリーズ第5弾『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のクリストファー・マッカリー監督が、映画『ワルキューレ』(2008)以降、『アウトロー』(2012)、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)と脚本家/監督として何度もタッグを組んできた大スター、トム・クルーズのトム・クルーズたる所以を語った。
トムの超絶アクション!『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』最新予告編
映画のプロモーションでレッドカーペットを歩けば長時間のファンサービスを行い、どんなにハードなスケジュールであってもおなじみの笑顔を絶やすことはないトム。それは映画制作の現場でも変わらないようで、マッカリー監督はトムについて「単に仕事だからやっているというのではなく、本当に好きでやっている人なんだ。彼は映画を作ることが、人を楽しませることが大好きなんだ。そしてそのプロセスも楽しんでいる」と語る。
そんなトムの姿勢に周囲の人間も引っ張られていく。「だから僕たちも没頭できるし、自分をさらに追い込み、既成概念にとらわれない考え方をするよう励まされるんだ。全てが終わるまでいかに自分が懸命に働いていたか気が付かないものだけど、『うわ、今日はたくさんこなしたな』と振り返ると、トムは『君はそうやったし、そうできるんだ!』と言うんだ!」
「彼が本当に素晴らしいのは、どれだけ楽しんでやっているか、いかに観客のことを考えているかということだ」と言葉に力を込めたマッカリー監督。「つらい日であっても、中心には最高に前向きで自信を持った人物が居る。自分が何をやっているのかわからなくなって、一人荒野に立たされたかのように感じたときも、トムがそこに居て『僕はこれを何百万回もやっているんだから、大丈夫だ!』と言ってくれる。彼は文字通り“映画製作マシン”だね」とトムが持つエネルギーを表現した。
トムはスクリーンに映るものが“本物”であるようにと、自ら危険なスタントをこなすことでも知られる。本作でも地上約1,524メートルの高さを時速400キロで飛ぶ軍用飛行機のドア外部でのアクションや、酸素ボンベなしでの6分間に及ぶ潜水シーンなどに挑んでいるが、彼が気を配っているのはそうした派手なシーンだけではない。
マッカリー監督は「彼は全てのことに真剣に取り組む。それはスタントだけでなく、小さな挿入シーンにもいえることなんだ。受話器と手しか映らないシーンでもそれはトムの手だし、靴しか映らないシーンでもその靴を履いているのはトムだ。全ての瞬間、その場に居たいと心の底から思っているんだろうね」とトムの映画制作への深い愛を明かしていた。(編集部・市川遥)
映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』は8月7日より全国公開